助けてくれ、助けてくれ、助けてくれよ

kyatsu
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誰も助けてくれないことなんかとっくにわかっているのに、助けてくれと希う。

魔法のステッキですべてが救われることをいまだに信じているのかもしれない。

今日は職場でずっと助けてくれと脳で言っていた。4本タバコを吸った。慣れない量のニコチンを摂取したからか、頭にも煙が充満したようにくらくらと重く目眩がした。

このまま不健康になっていくのか。黒い肺の翼を持って、ボロボロと焦げ落ちながら老いていく。

高3の冬、近くの大きな川で死のうとしていたことを思い出す。あるいは、フリーターのときバイト先で首を吊って死ぬことを考えた真夏。

死ねば楽になるのか。と思うが、あの時よりも死の誘いは遠い。

あの時いずれも死んでおけば楽だったのだろうかと過る。が、どうせできやしなかった。

自殺未遂も、リスカもODもできない。メンヘラになりきれない。破滅的な人間になることさえできない。

「正しい人間」になれないことに罪の意識を感じる。おろおろと震えて、必死に皆と同じ人間だと、離さないでくれと、満員のトロッコの縁を掴むけれど、途中で振り落とされてしまう。あるいは、そこに乗る資格がないから自分で飛び降りている。

いつも、いつも、いつも、誰かに救われることを願って、助けてあげるよと手を差し伸べてくるから縋るのに、振り落とされている。

ふざけるな

勝手に救われたい。魔法ですべてを解決してほしい。

助けてほしい。