Ⅰ.心臓が鳴り止まない

夏目
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脳味噌が師走に向けてアップデートを始めたのか、はたまた押し寄せる寒波で自律神経が乱れたのか、定かではないが、近頃どうにも気分が落ち着かない。

日々、外に居ようが家に居ようがお構いなしに、常に何かしらに勤しんでしまっている。

そんな毎日の結末は二つに一つで、からだが活動の限界を迎えて力尽きてしまうか、頭が覚醒して眠りを妨げてしまうかである。

そもそも、通勤の時間にこのページを開設し、文をしたためようと言った発想に至った時点で正気の沙汰ではないのかも知れない。

ここ「しずかなインターネット」で独り、いつまでも忙しなくしていると言うのは些か気が引ける。

日に一度、頭を空っぽにし、椅子に深く腰かけ、天井を眺める時間を作ろう。

今週の終わりは家でアロマキャンドルを焚くか、もしくは近くにある自然公園を散策して心を休めよう。

そんな想いに耽る11月末日の朝。