バトル漫画における敵との関係に関する分析

今回、私は主人公に対するラスボスの位置の観点からバトル漫画を3つのタイプに分類した。

1.勇者パーティ型

2.ラスボス更新型

3.目標崇拝型

【勇者パーティ型】

魔王を倒す、のようにラスボスが初めから定まっているストーリーが特徴。着地点が決まっているために最終回が成功or失敗の二択になりがちである。主人公たちの成長やパーティ内での関係性などに焦点を当てられることが多い。

例:ジョジョの奇妙な冒険1〜3部,暗殺教室,僕のヒーローアカデミア

【ラスボス更新型】

〇〇編、と明記されることが多く、物語の章ごとに強大な敵が立ちはだかる。キャラクターの力のインフレ化が激しく、そこの塩梅が難しい部分もある。また最終回の作り方が難しく、一貫した目標を明言していない限り「俺たたエンド」(俺たちの戦いはこれからだエンド)に陥りやすい。過去に倒した敵を仲間として再登場させるなど胸熱なことをしやすいのも特徴である。

例:ØNE PIECE,ドラゴンボール,HUNTER×HUNTER,銀魂,べるぜバブ

【目標崇拝型】

敵を倒すことよりも目的を達成することに強く信念を持つ主人公が描かれる。ラスボス更新型と近しい部分もあるが、敵との対立を良しとしない平和主義者であったり、敵の妨害が妨害になり得ないほど気にも留めないものであったりする。主人公チームと敵チームが定まっていないものや、ラスボスが曖昧なものもある。

例:約束のネバーランド,ジョジョの奇妙な冒険7・8部,ゴールデンカムイ

実際にご存知の漫画があれば当てはめてみるのも面白いのでは無いかと思われる。今回はバトル漫画と呼ばれるものにのみ着目したが、他の漫画についても考えていきたい。