私はあんまり、ヘンなお手紙をいただくことがないのですが、最近、「雑誌で最終章まで読んだけど、これは2〜3巻でまとまったはずだ」みたいなハガキをいただいて、「あ、そう。そういうアラスジが読みたいんなら、アラスジだけの小説読めば」とか思っちゃった。
学校のテスト受けてるんじゃないんだから、「この長文を30字以内にまとめよ」ふうに読まれても、ちょっと困ってしまう……。
物語を読むって、スジを知ることじゃないです。ほんの1〜2時間でも、生活している時間の流れとは違う、その物語の時間や世界を生きることだと思うし、そういう物語を書きたいと思っています。そんなふうに読んでくださると嬉しいです。11巻目でお会いしましょう!
氷室冴子『銀の海 金の大地10』あとがき 集英社オレンジ文庫 pp.267-268.
この、アラスジだけの小説読めばっていう突き返しに、うわ、私の小説は、アラスジだけの小説かもしれん……と思ってしまった。ここのところほとんど毎日小説を書いてるけど、やっぱり小説って、難しいと思う。今のところなんとか週1で更新してるけど初稿も初稿の状態で上げてるし、これはとりあえず最後まで書き切ることが目標だけど、それを達成したらちゃんと推敲しないとなーと思ったんでした。それにしてもこの氷室冴子『銀の海 金の大地』の復刊も残り1巻を残すばかりになり、今年の1月から毎月1巻ずつ買っていって、そして今月の11巻で完結してしまう(が未完)のだと思うと時間の流れが爆速すぎる。1巻を本屋で買ったのがついこの間のことなんですけど……だけどもう世界は夏を越えて、秋も深まり寒くなっていて、もうすぐ季節が一周する。完結してしまうなんて、寂しい。11巻から先をもう一生読めないのだと思うとすごく寂しい。読み終えたくない。読み終えたくないけど、でも、見届けなければという思いでいる。10巻目にしてまたも衝撃の事実が明かされて、そんなのありかよ氷室冴子! うますぎるよ! と朝から頭を抱えてしまった。やっぱり、今の今までこのシリーズに一切触れることなく、これが初読なのは幸せなことだったんだなあ。
朝から歯医者に行って、歯のお掃除をしてもらう。先週も歯医者行ってるけど、でもやっぱり何も言われないので虫歯ではないのだと思う。よかった。やっぱ虫歯って言われると、後が面倒だからね……。
歯医者から帰ってきてから母の買い物に付き合う。新しくできたスーパーに行ったのだけど、できたばっかりなので人が多くて買い物するのが大変。田舎は娯楽がないのでみんなスーパーに来る(というイメージ)韓国のインスタント麺とかカップ麺とかお菓子のコーナーがあって、炒め麺とか面白そうだな〜と思ったけどどれも「激辛」って書いてあって怖くて買えない。帰りに抽選会に参加したら500円分の商品券が当たってよかったです。でも、お昼ごはんは初めて辛ラーメン(カップ麺)を食べてみたのだけど、これがめちゃくちゃ辛くてびっくりしてしまった。ゆうてカップ麺だしそんな大したことないでしょって舐めてたら全然めちゃくちゃ辛かった。ということは、あの軒並み「激辛」と書かれていたカップ麺たちはこれのさらに上を行くということ……
J .GARDEN59に申し込みました。

サークルカットはなんとフォロワーさんが作ってくださいました! 私がblueskyで「死ぬほどサークルカット作りたくない」ってぼやいたら声をかけてくださった。えっ、ものすごい救世主……そしてお言葉に甘えてしまう私は弱い。でも、SD二次創作で知り合った方で、も〜〜〜すごい大好きな文章を書かれる人なので、こんな形でコラボすることができて本当に嬉しい。二次創作だけじゃなくて、今書いてる創作BLも追いかけてくださっていて本当に嬉しい。そうそう、今度のスパークで一緒に香港料理食べに行くのです。いいでしょう!(謎の自慢)
今書いてる創作BLに出てくる子は「海渡くん」と「北斗くん」なので、海と星のイメージで作っていただいた。夜の海に光る星、素敵だ……
申し込みを終えた後はひたすら続きを書いて、どうにか週1更新を守った。このタイトルも海渡と北斗の名前から作ったものです。このchapter7に出てくる喫茶店にはモデルがあって、かつて神戸の阪急六甲駅の近くにあったお店なんである。そう、今までずっと黙っていたけど、この物語のロケ地は神戸(六甲・御影エリア)なんでした。というのも、私が神戸の大学生だったから。私にとって大学とは山の上にあるものだったし、一人暮らしを始めるにあたって最初に行ったのはポートアイランドのIKEAだったし、そして今調べたらうちの大学の学生寮は一人部屋になっていたけどかつて私が学生だった頃に寮に住んでいた部活の後輩の女の子がよく同室ルームメイトの話をしていたので、かつては二人部屋だったのかもしれないということでルームメイトBLにしたのだった。
物語を作るにあたって、誰かの何らかのマイノリティ性がネタバレ扱いにならないように組み立てるにはどうしたらいいのかってことをずっと考えていた。『怪物』だってそうだったし、『教皇選挙』だってそうだった。マイノリティ性というのを物語の核心に据える必要なんて多分なくて、ただ、そこにいる人、たまたまそうであった人、という感じになってくれたらと思う。もちろん、マイノリティ性を持つことによって社会生活に何らか困難や問題があるならそれをないことにした物語を作るのはおかしい。このchapterで海渡がaroだってことを初めて書いたけど、それがネタバレっぽく捉えられるならそれは嫌だなと思うし、そして例えばaroの海渡に北斗が「そのうち恋愛したら変わるんじゃね」的なことを言うのもそれはaroの人にとっての社会生活上の困難の一つであると思うので、そういう話には絶対にしない。引き続き書いていきます。