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20261102

kyri
·
公開:2026/11/2

今日は7年前の元上司とごはんを食べに行く日。ゆっくりしゃべりたいので時間休を取って向かった。お店の前で私を待っていた上司は記憶の中の姿となーんにも変わってなくて、あれっ、なんか、せいぜい2〜3年くらいしか経ってないんでは? とか思っちゃったけどそんなことはなく、私は29歳から36歳になったし元上司の方も40歳になっちゃったわけである。中華の日替わり定食を食べながら、昔同じ部署だった共通の上司の人とか同僚の人とかの話をして、その人たちの今の部署とかも教えてもらったりして、元上司の方は仕事の種類も一貫して同じことをしているからこそいろんな人の行き先もわかっていて、私は改めて、この人と一緒に仕事していた時代とは道が分かれちゃったんだなと思った。いろんな過去の人たちの話を聞かせてもらって、本当に懐かしかった。いいこともあれば嫌なこともあった場所だったし好きな人ばかりの職場ではなかったけれど(何と言っても直属の上司と死ぬほど仲が悪かった)今、思い出すなら、思い返すなら、こんなに煌めいている。記憶のあちこちで、至るところで、きらきらと輝いている。だけど、その煌めきはもう過去のもので、私が置いてきてしまったもので、もう二度と私の手に戻ってくることはない。改めて、7年分歳をとってしまったことを思った。私という人間はずっと地続きなものだけど、だけど7年って、いざ数字として突きつけられるとすごく長い。あの日の煌めきが遠く遠くに行っても何にも不思議じゃない。7年の間に私は故郷へ帰る選択をして、もとからウルトラハイパーしごでき男だった元上司は順当に昇格し、今は東京にいて、そして来年になればアメリカへ赴任するそうだ。

それを思うと、この人と一緒に仕事した時間というのは、奇跡のようなものだったんだなと思う。この人だけじゃない、私が今まで一緒に過ごしてきた人たちとの時間は、どれも、奇跡のようなもの。たまたま人生が重なって、同じ仕事をして、それだけと言えばそれだけなんだけど、それだけの中に、いろんな感情と記憶が詰まっている。カラオケ好きだった当時の部長とその仲間たちで行ったボーリング、みんなで食べに行った冬の牡蠣、数えきれない飲み会、そして張り切って寄せ書きボードをデコった送別会、同期の彼の結婚式、全部が、まだ私の中に息づいている。全部が、かけがえのないものだった。7年、違う道を歩いてきて、振り返って、何度でも思う、あれはかけがえのない時間だった。会社員は地味だし、仕事の半分くらいはつまらないし、そりゃあもうちょっと華やかだったらねえと思わないこともないけれど、それでも、十分に輝いている。青春という言葉を使うのはそぐわないかもしれないけど、でも、この元上司と過ごせた7年前の時間は、私にとっては第二の青春だったのかもしれない。

人生は自分が思ってるよりずっとずっと長い。その長い人生の中で、いろんな人に出会うし、出会った分だけ別れていく。その長い人生の中で、それをずーっと遠くから振り返ることもできる。振り返って、かけがえのない時間を私は生きたんだと、実感することができる。歳をとるのは、過去が増えていくのは寂しいことでもあるけれど、それでも生きるというのは貴いことだ。誰かと出会い、たまたま一緒に過ごして、そしてまた道が分かれていく、だけどふと、再会することもある、再会はせずとも、懐かしむことができる。その営みが丸ごと、貴い。今日はすごく貴い時間だった。元上司は昨日富山マラソンを完走して飲み屋を二軒はしごして、今日も東京に帰ってから飲みに行くらしい。元気すぎる。そういう人だからこそ仕事もできるんだよなあ。アメリカ生活が終わったらまたいつでも富山マラソン走りに来てください! 会えて本当に嬉しかったです!

元上司と会えたことで今日は満足してしまって仕事もなーんにも手につかず、早めに帰って本屋に寄って今年もブックサンタを完了した。なぜなら今日は本屋のポイント3倍デーだから。私はブックサンタをやり始めてから毎年のように辻村深月の『スロウハイツの神様』を買っている。今年も買った。辻村深月はたまにしか読まないけどたまにしか読まないからこそ面白いよね。ブックサンタはもっと絵本とか小学生向けの本とかを買えばいいのかもしれないけど、やっぱり自分が読んだことのある本がいちばん強いんではという気がして毎年高校生くらいの人を念頭に置いて本を選んでしまう。今年も行くべきところに行きますように。

@kyri
週末日記