すごく暑い。そしていい天気。いいことだな〜と思いつつ、梅雨入りが遅れているのはすごく心配。というのも昨日「梅雨入りが遅れれば遅れるほど豪雨になりやすくなる」という説をニュースで見たからだ。ありとあらゆることを心配するたちなので、ジュンブラの日もすごい天気だったらどうしよう……なんて、考えても仕方のないことを延々と考えている。この時期はなんといっても雨と台風が心配すぎる。晴れてくれとは言わないけれど、せめてひどい雨じゃなかったらいいなあ……。
今日は午前は図書館に行って勉強して、午後は映画館に移動して『オペラ座の怪人』を観た。勉強、まあまあ進んでいると思いたいけれど、基本的に試験は暗記ものなのだけど範囲がまあまあ広くて、覚えたそばから忘れていく。そして何と言ってもノートを取る私の字が汚すぎる。これは真理なのだけど、文字は左手で書くようにはできていないんです。そもそも。変な方向に線を引いてしまうし変な力も入ってしまうし、昔は手の力が強かったから力技でそれなりい綺麗な字を書いていたんだろうなと老人みたいなことを考えたりする。年々手に力が入らなくなってきていてもうだめです。とは言っても書かないと覚えられなかったりするので、渋々書くんですけれども……。
駅前に戻ってきたら古本市が開催されていて、先月爆買いしたばかりだから買うのはやめとこうと思いつつ、山内マリコと今村夏子のサイン本を見つけてしまって心がぐらつきかけたけれど、すでに勉強道具でトートバッグが岩みたいに重たかったので解散しました。なんかしょっちゅう古本市に行ってない? と思われているかも知れないけど、富山駅では2ヶ月に1回大きな古本市が開催されるのです。
『オペラ座の怪人』。オープニングの、シャンデリアに火が灯ってメインテーマが鳴り出した瞬間にはもうだめだった。あまりに懐かしくて、20年前の感動が形を変えずにそのまま迫ってきた。ずっと涙を堪えていたけれど「Think of me」が始まったらとうとうだめだった。爆泣きした。そのあとも音楽がかかるたびに泣きそうになって、「Point of no return」でも泣いた。大好きな曲、Point of no return。かつてミュージカルが大好きだった元上司とカラオケで劇団四季版をデュエットしたのを思い出した。もはや退けない。
絢爛な画面に、いつかはこの映画も古典と呼ばれるものになっていくのかなあと考えたりした。原作もブロードウェイも劇団四季も十分にマスターピースだし、私はこの映画版も絶対マスターピースだと思っている。20年経って私の内面も価値観も変わったところはあるし、いや、ファントムそれは気持ち悪いだろ……と思ったりもしたけれど、それでも私はファントムの孤独に心を寄せてしまう。私の思い出補正も大いに入っているけれど、心から長く残っていってほしい映画だ。
ファントムそれは気持ち悪いだろ、と思った原因は戸田奈津子の字幕にも原因があると思っていて、20年前にこの映画が公開されたときもあまりの誤訳にボロカスに叩かれていたのを思い出した。DVDでも修正されていたのかも知れないけど、Point of no returnの「情熱のプレイ(passion-play)」が「受難劇」に変わっていたのはまあよかったなと思った。流石にそれはない。調べたらいろんな人の当時のブログが残っていて、みんな自分の好きなセリフ、歌詞について「そうじゃない!」と憤っていて面白かった。それだけ愛されている作品ということだよね。
それでも"Christine, I love you..."は涙なしには聴けません。ラウルとファントムで同じメロディでこのフレーズが歌われることがさらに泣ける。
それにしても、オペラの先生をやるにしてはジェラルド・バトラーの歌声はビブラートのないパワータイプで、ラウルの方がよっぽどオペラ仕様の声をしているのが面白いなと20年前も思っていた。そういうところが、例えばグレート・ギャツビーのギャツビーも思わせるなと思ったのだった。バズ・ラーマン版のグレート・ギャツビーとこの映画版オペラ座の怪人は同じカテゴリの中にいるな……と発見した日だった。
何はともあれ20周年おめでとう&上映してくれてありがとう。原作どこやったかな〜久しぶりに読みたい気持ちがある。過去最高に積読が大変なことになっているので多分見つけたところで読まないんですけど……。
明日も勉強、と言いたいところだけど、ジュンブラの準備もしなきゃいけない。お品書きまで作れるかどうかはわからないけど、せめて取り置きの準備だけはしておきたいなあ。それにしてもお品書き、作れるのか、私に……(それでもやらなきゃいけないんだよ)