20240503

kyri
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免許を更新しろというハガキが届いて激ブルー。ついにこのときがやってきた。私はこの田舎にいながらペーパードライバーなので、センターに行くのも一苦労。そして何より免許証の写真を更新しなければいけないことがいやだ……いまの写真はぎりぎり20代の時に撮った写真なので、これで本当に私の20代が終わってしまうような気がする。いや、もうとうに20代は遥か彼方なんですが……それを言ったら来月誕生日を迎えてしまうのでもっと遠ざかってしまう。時の流れは早くて早くて、時折とっても怖くなる。

ペーパードライバーなんだけれども、やっと決心がついて、GWが終わったら教習所のペーパードライバー講習を受けて、車に乗ろうかなと思っているところ。この日記でも4月になったら別のことを頑張ろうと書いていたのは車の運転のことだったのでした。もう5月になってますけどね。原稿の予定が後ろ倒しになって気づいたらGWになっていた。でももう本文も組版も終わったしこのへんで勇気を出して来週になったら教習所に電話する。

いつだって今がいちばん若い。この言葉、昔はあまりピンとこなかったけど30代になったあたりから「本当にそうだな……」と思うようになった。地元に帰ってきてからあまり「頑張る」ということをしていなかったけど、これは、頑張りたいです。


今朝、新聞を見ていた母が「あれっ、これXXくんじゃないの?」と声を上げたので、何事だと思って横から覗き込んでみたら、かつてピアノ教室の同級生だった男の子がプロのマジシャンになり、世界大会で4位になり、そして地元新聞の取材を受けていた。びっくり。私は彼と喋ったことはあまりなかったけれど、物静かで、とても真面目なピアノを弾く人だった。でも、私たちがピアノを習っていたときから趣味はマジックということは知っていたし、大学生になってfacebookで再びつながってからは順調にそのアマチュアマジシャン生活を送っている投稿を眺めてはいいねを押したりしていた。だけど、まさかプロのマジシャンになってたとは。新聞に載っていた写真ではポーズを決めて、とても良い笑顔で写っていて、そんな表情をするようになったんだねえと感慨深かった。私の記憶の中にいる幼い彼の姿から、この人は見事に脱皮して羽ばたいていったんだなあ。

同級生がこうしてたまに大きく羽ばたいて活躍している姿を見ると、私はその間に何してたんだろうな、いや、何もしてないわ……という結論になって軽く落ち込む。いや、本当に何してたんだろうね? だから何もしてないんです。何もしてないことはないんだろうし実際20代の頃はせっせと小説を書いて新人賞に応募したりしていたけど今は全然自分の小説を書けない。友達からは「絶対にすばる文学賞を取れ」と言われたけどそう言われてから数年経ってるし、時間切れもいいところである……。

そもそも私にはこれを世に問いたい、と思う命題が何もない。手に取る小説を読んでみると誰もにそれぞれのテーマがあって、それはきちんと社会につながっていて、やっぱり小説とは社会を切り取るもので、社会の先を行くべきもので、人を導くものなんだと思う。私にはそれがない。私には私の小説を絶対に人に読んでもらいたいという強い思いも何にもない。ああ私の人生、きっとぼんやりしているうちに終わってしまうんだろうな……。そう考えるととっても怖いような気もするし、せいぜいそんなもんだろうという、諦めにも似た薄い絶望に触れるような気もする。でも、一応今は二次創作を頑張っているわけだし、本も出すし、生きた証みたいなものを積み上げていくのをやめたわけではないし、もう自分の人生はこれなんだと腹を括って生きていくしかないんだろうなあ。成功することだけが全てじゃない。とは言いつつ、自分の人生には不安しかないのでした。


今日は叔母夫婦と従姉妹たちとコストコで買ったものでパーティーをするそうだ。東京から従妹がひとり帰ってくるので久しぶりの再会になる。従姉妹たちにも自分の人生があって本当にすごいなと思う。当たり前だけど、人には人の数だけその人だけの人生があるのだということにときどき圧倒される。私の人生はどうだろうか。いや、何もしてないし何も起こらない……(振り出しに戻る)

@kyri
日々と二次創作の間で