京都に行ってきた。
いつもmocriでお話ししてくれるお友達が京都で個展を開催されたので、こういう理由をつけないとなかなか遠出もしないので、いそいそと京都まで足を伸ばして行ってきた。
楽しかった。インターネットで知り合った人と実存としてお会いするのはいつでも不思議な感じがする。相手に対しても「実在してたんだ…」って思うし、自分のことも多分そう思われてるんだろうなと思うし、私に関しては、できれば永遠にフィクション的な存在でいたいなという思いがありつつでもやっぱりお会いしてみたいし、会って話をしたらどんな感じなのか知りたいし、という好奇心が勝ってしまって、セルフプロデュースにいつも失敗している。私はフィクションです。と、もう言えない。インターネットって実存と地続きなんだな。時々このインターネットに文字を打ち込んでいる私は人間なんかじゃなく人間の自我を持ったAIか何かじゃなかろうか、もういっそそうであってくれたらいいのに、なんて思ったりもするが人間なんである。
いろんなお話をした。二次創作で知り合った人なので、やっぱり二次創作の話をたくさんした。私、いろんなジャンルを跨いで飽きもせずに同じことを延々と書いてるんだなということを人から聞いて再認識。「秋は夏の背後に忍び寄り、気づいたときには夏は秋に殺されている」という言い回しはあらゆるジャンルでやっています。四季のことを書くのが好き。四季という概念でたくさん創作をした。夏と秋のBLを書いたこともある(ちょっと何を言ってるのかわからない)。四季にはどうしてだか10代の頃から惹かれているので、これからも飽きもせず書いていくんだろうなと思います。でも今は四季のことより今やってる原稿を少しでも進めてくださいという感じ。すいません。京都でも進めようと思ってたけど結局『カラオケ行こ!』の映画を観てしまって成田狂児(feat.綾野剛)に情緒がおしまいになってしまい、ホテルに帰っても彼のことしか考えられず、いざ寝ようと思っても先日と同じように頭の中で「狂児が…狂児が…」という謎の声が響き渡ってろくに寝れず(そもそもホテルでよく眠れた試しがありません先生!)朝になってもだるくて起き上がれず、結局原稿は数行しか進みませんでした。ベンジー、私をグレッチで殴って。あと予定が思いのほかすんすん進んだので『千年女優』も無事に観れた。京都まで来て映画を2本観て私の観光は終わった。お友達とも『カラオケ行こ!』の話をたくさんできてよかった。綾野狂児の破壊力たるや。あれがもう富山では早朝の回しかやってくれないなんてひどすぎる。お友達がパンフレットとビジュアルブックを持ってきてくれたのでありがたく拝見したけれど、齋藤潤くんが2007年生まれということにひっくり返りそうになった。2007年って、つい最近とまでは言わんけど私もう高校生やんか。こっわ。あと和田役の後聖人くんがカラオケでよく歌う曲は菅田将暉の「虹」だそうです。これもさあ、2002年の歌やねんけど映画ドラえもんの主題歌なんであって、きっと彼はドラえもんの主題歌っていうことで聴いてたんやろなと思うとはーーーーーっとなる。私たちは菅田将暉やからその曲を聴くねんで。いやわからんけど。菅田将暉が好きで聴いてたんやったらごめん。一生そばにいるから一生そばにいて。それだよ狂児と聡実くん。ということで映画『カラオケ行こ!』は成長期の齋藤潤くんの奇跡の一瞬を捉えた煌めきのような作品です。この言い方、『太陽と月に背いて』のレオナルド・ディカプリオと同じ。なんでここで話題が355°くらい回転するねんって話なんですけど『太陽と月に背いて』のレオナルド・ディカプリオの美しさを超える人類に未だ出会ったことがないんです。なんの話や!
お友達は社会人になってから芸大に通って絵を描き始めたということで、その尊さにため息が漏れる。いつだって、幾つになっても、何かを始めようとする精神、新しいことへ向かおうとするその眼差しはかけがえがない。お友達は靴をモチーフに絵を描いているのだけど、何か一つのモチーフをずっと描き続けている人に惹かれる。私の幼馴染の画家はずっとセーラー服の少女をひたすら描き続けている。それにもまたずっと惹かれ続けている。私もかつては絵を描くことが好きだった、だけど本格的にやるには覚悟も決意も足りず、結局飽きて放り出してしまった。その代わりと言ってはなんだけど今は文章を書いているわけだが、これも書いたり書かなかったり、続いているんだかいないんだかわからない。だから、ひたむきにこれだけを、と、そんな眼差しで生きている人のことをいつも尊敬する。お友達とは何を置いても「続ける」ことがいちばん強いのだということを先日話していたけれど、本当にそうです。
今日まで天気が保ってくれて本当によかった。明日からまた寒波襲来だそうです。これを書いている今も外から暴風の音が聞こえてくる。家に着いた時にはなんともなかったのに、北陸の天気の変わりっぷりには目を見張るばかりです。何事もなく会社に行けたらいいけどな。明日目が覚めてみて世界が真っ白に変わっていたらどうしよう、まあ、変わったところで日々は続いていくわけなんですけどね!