今日は一日中原稿をやっていた。最近というか、最近じゃなくても私は常に眠いタイプの人間で、眠気がままならなさすぎて何もできない日も少なくないのだけど、今日は気合いで踏ん張った。今書いているところはこの物語でいちばん書きたかった章なので、寝ている場合ではないんである。ひたすらBGMは天野月子の「ライオン」。というのも引越しの片付けをする回だから。そしてライオンは引越しの歌だ(と私は思っている)から。
いつも思うけど私、中高時代で時間が止まりすぎ。天野月子は高校時代に死ぬほど聴いた歌手なのだけど今でも創作するときの半分くらいの時間は天野月子にお世話になっている。ちなみにオールタイムベスト曲は「箱庭〜ミニチュアガーデン〜」。この曲だけで1万回は聴いている気がする。15歳から25歳までの足掛け10年、私はずっと創作BLで同じふたりのことを書き続けたのだけど、そのふたりのテーマソングもこの「箱庭〜ミニチュアガーデン〜」だった。
箱庭はMVがとても魅力的。天野月子は学生時代に演劇をやっていた人でもあるから、目の力が凄まじい。
いま書いている小説で、いまやってるジャンルの二次創作は一旦終えようかなと思っている。これも去年の年末日記に書いたけど、これで書きたいことをあらかた書き終えるから、というのもそうだし、ちょっと自我が出過ぎたような気がする。自我と原作の境界が曖昧になってしまって、これ以上続けたら単に私の創作BLになってしまうな、という気がするから。まあ、二次創作な時点でどこにも正解はないんだけど、それでも原作のふたりを心から愛してる人たちになんだか引け目を感じるようになってしまって、よくないな〜と思ったのだった。私は結局どこまで行っても一次創作の人間なのかもしれない。先日ここに載せた夏と秋の概念BLもそうだったけど、結局概念BLが好きだし、本当に好きなものは私自身が1から生み出さなきゃしょうがないんである。そのためには人様のキャラクターをお借りするというワンクッションを挟む必要が、本当はあんまりない。二次創作も二次創作で楽しいし、同じものに熱狂できたり盛り上がれるのも貴いけれど、本当に見たいものや読みたいものは結局自分の中の奥底にしかなく、それは人様のキャラクターの形をしていない。でもいつかまた、10年くらい同じ創作BLとか書けたりするのかなとぼんやり思ったりするけれど、あれは若かったからできたことなんであって、今からの10年で同じものへの自家発電って相当難しそう。ずっと同じものに夢中になれたっていう事実こそがこれからの私を生かしていくのかもしれない。
明日は午前にミア・ワシコウスカの『ブルーバック』を一人で観に行って、それから家族と合流して『カラオケ行こ!』を観に行く予定。嬉しいな! 入場者特典ボイスカードまだもらえるかな。それにしてもパンフレットが品切れ中でとても残念〜早く再入荷してほしい。私は気に入ったものに関しては結構気安く人におすすめするタイプの人間で、家族にもばんばんおすすめする。この日記でも好きなものはばんばんおすすめしているつもりだし、そうしていくつもり。
ミア・ワシコウスカの映画でダントツに好きなのはパク・チャヌク監督の『イノセント・ガーデン』。とにかく映像が美しいのと出てくるモチーフ全てが魅力的。このオープニング映像だけでも観てほしい。パク・チャヌク監督は『お嬢さん』がよく注目されるけど、個人的には『イノセント・ガーデン』の方が好きだな〜。