20240701

kyri
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ジュンブラを終えて帰宅しました。昨日は打ち上げからホテルに戻ってきて、疲れすぎて12時間寝ました。よく寝た。

さて、改めてジュンブラ、ありがとうございました。前日までどうかなんとかなってくれというそんな思いと祈りだけで迎えた当日、結論から言えば、なんとかなりました。売り子の友達二人が優秀すぎて、私はほぼ何もしてない。設営も片付けも売り子も全部手伝ってくれて、本当に頭が上がらない。創作文芸で活動していた5年前からの久しぶりのサークル参加、そしていきなりビッグサイトという自己過大評価ムーブをかましてお上りさん全開で臨みましたがなんとかなってくれたのはほぼ友達のおかげ。おかげでゆっくり買い物にも出ることができて、西4ホールの方まで足を伸ばせたのはとてもよかった(東のホールに行くのは体力的に諦めました)

私の本をご購入くださった方、皆さんそれぞれに、ありがとうございました。私が対応できた方もいらっしゃれば友達の対応となった方もいらっしゃったけど、どの方も本を渡すときには笑顔を見せてくださって、それだけで私はこの半年間が報われたような気がしています。本の中身を書いているときはやっぱり孤独で、こんな物語誰が読むんだろう……と不安でいっぱいになった夜もたくさんあったけれど、こうして互いに笑顔で作品をお渡しすることができて本当によかった。私も、物語も、報われたように思います。嬉しいお言葉をかけてくださった方も本当にありがとうございました。twitterで連載していたときから嬉しいお言葉はたくさんかけていただいたけれど、対面で、あなたの声で、言葉を届けていただいたのは何にもかけがえの無い経験でした。あなたからいただいた言葉を胸に、幸せな気持ちでこれからの夜を越えることができそうです。

もしもこのイベントがすっごく楽しかったならまたサークル参加しようって思うのかな、と、先日の日記で書いたけれど、またサークル参加するかどうかは、正直わからない。今年は何と言ってもこれから会社の試験があって、どう考えてもそっちの方を頑張らなくてはならない。それを全てやり切った後から手をつけるとして、また一冊書くのに半年かかったりして、そう考えると次のサークル参加があるとするなら来年の今頃、みたいなことになるかもしれないのだけど、そのときにまだ今のジャンルにいるかどうかもわからないし、全ては先のことで、何にもわからないというのが正直なところ。だけど私の、今のジャンルでのイベント参加がこの一回きりになってしまったとしても、今、本当に何の悔いもない。

とってもたくさんあるサークルさんたちの中から、とってもとっても小さな私を見つけてくださってありがとうございました。私もあなたを見つけることができて、本当に幸せでした。みなさんお一人お一人の笑顔をいつまでも覚えていたい。本当に、いつまでも。ずっと。


せっかくなので、出した本の話もしようかと思います。

この本を書いたきっかけは、「別れ話をしに旅行に出かける自カプの話を考えているけど、そもそももう別れようかと思ってる人と旅行になんて行かないよね」と私がツイートした時に、わざわざ「私は以前の人と別れた時に旅先で話し合いました」とメッセージをくださった方がいて、その人のために書こうと決めました。今でも私のtwitterを、そしてこの日記を読んでくださっているかどうかはわからないけれど、今、この物語を一冊の本にすることができて、改めて心から感謝しています。ありがとうございました。

それ以外でも、私はもともと別れ話に惹かれる傾向があって、今回の物語もとりあえず別れる自カプというのを書いてみたかったというのが単純な理由です。別れは悲しいものだけど、でも悲しいだけじゃないと私は信じていて、いつまでも関係を続けるために離れた方がお互いのためになることもある、添い遂げることだけが愛の証明じゃない、そして、たとえ周囲に求められたハッピーエンドの形が訪れなくても、それでもあなたが幸せになる権利や、幸せになる道のりは絶対に残されている。幸せには、数えきれないくらいのいろんな種類がある。別れによってもたらされる幸せもあると私は信じています。だからこの物語を読んでくださった方から「エンドに救われた」「別れる物語だけど、爽快な読後感だった」と言ってもらえたことは、何より嬉しかった。それこそ私が目指したものだったから。

あとは、別れた人について、歌手のaikoが「別れた人は別れても特別な人。でも、別れて特別になったからこそ、元に戻ることはない」と語っていて、それを自カプでやってみたかったというのがあります。私はaikoはそんなに詳しくないけれど、この言葉だけ昔から強烈に覚えていたのでした。別れて特別になったからこそ元には戻らない。その潔さがとっても素敵だと思った。

色々書いたけれど、私が書きたかったことは、ひとえに、あなたはどんな形であろうと幸せになれる、ということです。ハッピーエンドに負けないで。ハッピーエンドに押し潰されないで。ハッピーエンドを迎えることができなかった全ての人に、それでもあなたは幸せになれると私は言いたかった。読んでくださって、本当にありがとうございました。


最後に、この物語を書くにあたってずっとBGMにしていた曲たちを紹介して終わります。私の音楽プレイリストはなかなか更新されないので、古い曲ばっかりだけど……。

ALONE・もう一度キスしたかった / B'z

さよならの今日に・マリーゴールド / あいみょん

フリンジ / Cocco

HANABI / 浜崎あゆみ

愛さない / Kiroro

ライオン・箱庭〜ミニチュアガーデン〜・翡翠 / 天野月子

C7 / GO!GO!7188

First Love・FINAL DISTANCE / 宇多田ヒカル

Lemon / 米津玄師

Don't Look Back In Anger / Oasis

@kyri
週末日記