20231230

kyri
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今日は朝から掃除、家中の床という床を拭く。戸建ての実家に住んでいるので床を全部拭こうと思ったら結構たいへん。フローリングクイックルを片手に黙々と拭き続ける。流石に腕が張った。明日あたりに筋肉痛になったりするのかな。というか筋肉痛になるなら明日くらいに来てくれないと、三日後くらいに遅れて来てたらそれはもう老化だ。

今はJewelのYou were meant for meを聴いています。

午後からは『アメリ』を観た。

アメリ、フランス映画に夢見てる人のドリーミーが全部詰まったみたいな映画だった。私も10代の頃はこんなフランス映画を夢見てたかもしれない。オシャレが胸焼けするよ! でも胸焼けするよ! とか言いつつ、アメリの家の内装とかアメリが働いてるカフェとか遊園地のギミックとか色使いとか音楽とかすごい早口なナレーションとかいちいち確かに可愛いんだよな。アメリ、共感できるようなできないような、でもドリーミーに生きてて何が悪いと思う。ドリーミーなままで生きやすいよう生きたらいいんじゃないのか。わざわざ恋愛に走らなくても幸せの形はいっぱいあると思う。私がそう思うのも多分ここ数年のことだし10代の頃に観てたら良かったねアメリ! で全部終了してたと思うんだけど、でもドリーミー脱却して生きていこう! と思ったとき、恋愛しか解決策? がないように思わせてしまうのはちょっと違うと思うんです。それはそうとして令和版アメリは推し活に邁進しそうだなと思った。アメリのようなキャラクター、推し活と相性良いような気がする。なんか文句ばっかり書いちゃったような気がするけど別に嫌いではなかったです。年の瀬じゃなくても、人生のうちで観ておいて良かったと思う。劇場を出たらロビーがものすごく混んでいて、なんだろう? と思ったら次の回のインド映画『RRR』マサラ上映待ちのお客さんたちでした。鳴り物を持ってる人はもちろんのこと、コスプレまでしてる人もいてその熱意がすごいよ。『RRR』吹き替え版で一度観たことがあるけど声優が杉野智和&日野聡で、特に日野聡のキャラの言ってることがまじで煉獄みたいだな、と思った記憶しか正直残ってない。しかも寝たし。いやあんなうるさい映画で寝るとか自分一体どうした? って感じなんですけど寝たんですよね。調子が悪かったのかもしれない。でも地元のミニシアター、インド映画やりたくなる気持ちはわかるけど前みたいに濱口竜介『ハッピーアワー』とかやってくれたら良かったのに! そっちの方が絶対観たかったです!

帰宅して一子さん『かなわない』を読了。いやー、すごい本だった。改めてしみじみすごい本だった。帯に「叙事詩」って言葉が使われてたんだけどいや本当にこれは一大叙事詩。限界育児のこともさることながら夫の石田さんへの愛憎入り混じった思いとか、あと途中から一子さんの好きな人まで出てきて、あっ不倫……不倫だ……と読んでるこっちが後ろめたい。そして書き下ろしの「誰そ彼」本当にすごかった。これを書ける、書こうと思ったその覚悟がすごい。この本が出ることによって一子さんはものすごく失うものが大きいんじゃないだろうかと思ったけれど、失うものが大きいんじゃないかと思うものって大抵得るものも同じくらい大きいんですよね。これを一冊の本にした、できたのはまじで一子さんの人生の財産だと私は思う。誰だよお前って感じですけど。この本も実は金原ひとみが紹介していて、それで興味を持って購入したものだったのだけど、金原ひとみがシンパシーを感じるなら私にとってはハズレがないよな。本当に読んで良かった本でした。世の中の日記かくあるべしとまでは思わないけど、でも全てを曝け出そうともがく文章が私は好きです。

明日はどこにも行かない大晦日になると思う。もう一冊くらい何か読めたらいいんだけどそれは流石に難しいかな。大晦日といえば紅白だけど(紅白じゃない人はすみません)去年の紅白はほとんど寝落ちして見なかったのをじわじわと悔やんでいるので、今年はちょっと、真面目に見てみようかなと思っている。10-FEETが聴きたいのはそれはそうなんですが、今年のエレカシが「俺たちの明日」歌ってくれるのが嬉しいんです。大阪に住んでたとき、通勤で歩きながらよく聴いてた。真面目に見るほどの番組なのかはよくわからないですが、毎年、なんだかんだで見ているんですよね。

30代 愛する人のためのこの命だってことに あぁ 気づいたな

@kyri
日々と二次創作の間で