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Alles Guteな10ヶ月 ②

kyri
·
公開:2026/8/5

前回のAlles Guteに感想レターを投函してくださってありがとうございました! Alles Guteはアレス・グーテと読みます。英語に直訳するとall goodみたいな感じになるのでわたし的には「すべてがグッドであれ」という意味がいちばんしっくりきています。あともう一つ好きなのがLiebe Grüßeという言葉なのですが、これは手紙の末尾に書く英語で言うところのBest regardsみたいなものです。これはリーベ・グリューセと読みます。愛を込めて挨拶を、みたいな感じですかね。これも私の個人的な感覚で言ってますが……


ということで平日は書くことがないのでオーストリア留学を雑に振り返るAlles Guteな10ヶ月その2です。何から書こうかなと思い、とりあえず最初から振り返るか〜ということで、出発から到着のことを書こうかと思う。

出発までにはいろいろすることがあって、現地で学生ビザ? 滞在許可証? をもらうための書類をまず集めた。戸籍謄本だったか住民票だったかにアポスティーユをもらって、それを翻訳してもらって、それから警察に行って無犯罪証明書も一応もらった(でもこれは窓口で「何これ?」と言われて突き返された。要らなかったらしい……)この作業が地味に負担ですごく気が重かったのだけどこれがないと1年滞在できないのでやるしかない。ちなみに同じグラーツ大学に留学した同じ大学の同期はこの申請をすっかり忘れており、もっと苦労して現地でどうにかする羽目になっていた。信じられない。

大きなスーツケース1個と手荷物を持って、見送りに来てくれた両親と別れて感空を出発。グラーツまではルフトハンザでとりあえずフランクフルトまで行って乗り換えた。が、フランクフルト空港はすごくいい天気で青空が天まで突き抜けていたのに、グラーツに向けて飛び立つとだんだん雲行きが怪しくなり、飛行機は雲の中に突入した途端にすごく揺れた。どうやらグラーツは夏の大嵐だったみたいで、飛行機も上がったり下がったり、右に行ったり左に行ったりを繰り返し、私はこの飛行機落ちるんじゃないか? と怖くて怖くて仕方なくて、隣に座っていたどこの国の人かわからないおじさんも顔をこわばらせて席で踏ん張っていた。でも周りの人はそうでもなかったみたいで飛行機が上がったり下がったりするたびに歓声が起きたりしていて、これがオーストリア人というものなのか? と正直引いていた。隣の隣のおじさんはまさにグラーツの人だったみたいでめちゃくちゃテンションが上がっており、どうにか雲を抜けて着陸して、全然聞き取れなかったけど「これがグラーツだ! ようこそ! ようこそ!」みたいなことを一人でずっと喋っていた。でも、雲を抜けてグラーツの街上空に来たとき、眼下に赤茶色の屋根をした建物が一面にばあーっと広がっていて、そんな色をした屋根の建物なんて日本にいたときは見たことがなかったから、あの屋根を見て、ああ私は本当にオーストリアに来たんだなと、そこでようやく実感したのを今でも覚えている。

着陸してからも天気が悪すぎてしばらく飛行機から降りられなくて、ようやく外に出て空港のゲートをくぐったら、現地の学生の男の子が私を迎えに来てくれていた。彼とは日本にいるときから少しやり取りをしていて、来たばかりの留学生のサポートをする学生ボランティアのようなものだったんだろうと思う。彼に連れられて空港を出て、1年住むことになる学生寮に向かった。寮に着く頃には日も暮れていて、彼にwifiだったか有線LANだったかの設定をしてもらう。それから健康保険に加入するための手続きの説明とかを聞いた気がする。初日は大体そんなところでおしまい。彼が帰ったあと、本当に一人になってしまったなと思う。でも彼がiPhoneを使えるようにしてくれたので、twitterを開いて「今着きました」とツイートしたら当時の演劇部仲間の子たちがたくさんリプライをくれて嬉しくて心強かった。しかし時差ボケで体調がガタガタだった。

これは違う日に撮った、寮の部屋から見えた燃える夕焼け。

@kyri
週末日記