今日でしずイン日記が2周年! すごい。去年も一昨年も、まさか自分が2年この日記を続けるなんて思ってなかった。でも、2年続けて、この日記を書くのが私の新しい習慣になったのを感じる。別に毎日更新しているわけじゃないけど、週末やちょっと元気な平日に時間を取って書くリズムができた。私は自分のことをすごく飽き性な人間だと思っていたし、実際確かにそうではあるのだけど、でもこうして何かささやかでも続けられるものができてとても嬉しい。ちなみに去年の今日の日記を見たら雨と風がすごいと書いてあって、一昨年の今日は雪だった。そして今年の今日は、雨だった。来年の今日の天気はなんだろう。これからまた1年、この日記が続けばいいなと思う。来年の今日には私はもう36歳で、それは凄まじいことだなと思ったりもするけれど(この日記を始めた時の私はまだ33歳だったということにもびっくりする)それでもこの日記は今や大切な私の生活と、2年間生きた記録だ。これからも生きた記録を続けていきたい。しずイン、サ終しないでくれ!
年内はSNSから離れようと決めて、今日は朝からずっと本を読んでいた。午前中に小川洋子『博士の愛した数式』を再読して、午後からは堀江敏幸『雪沼とその周辺』と小川洋子『ことり』を読んでいた。『博士の愛した数式』は初読が多分高校生のときで、話の流れは全部忘れてしまっていたけど最後のページで深く感動したことだけは覚えていて、20年ぶりに再読して、その感動が多分同じ形で迫ってきて、なんだか高校生の自分にまた出会えたみたいで嬉しかった。私は本屋大賞の本とは相性が悪くて本屋大賞を取った本には近づかないようにしているのだけど、『博士の愛した数式』は例外的に好きだなと思う。本当に例外かどうかはサンプルが少ないのでわからないけど……。2冊目『雪沼とその周辺』も素晴らしかった。特別なことじゃない、ずっと長い人生のことを考えたらきっともっと大きな出来事はたくさんある、けれどどの出来事も、その人にとってはある種の転機。だけど人生って、そんなささやかな転機の積み重ねでできているものだと思う。それを切り取る小説は、まさに人生そのものを活写しているのだと思う。いいなあ、私もこんな小説が書きたい。私は最近自分の小説の書き方が頭打ちだと感じていて、そろそろ書き方を変えなきゃならないなと思っていたところだったので『雪沼とその周辺』はすごく勉強になった。いい小説を読むと私も頑張ろうって思う。また新しい小説を書きたい。その前に推敲だけど……
今日は小説へのメッセージをいろんな人からもらえてすごくいい日だった。ずっと、これでいいのかな、私としてはもっと性格悪くしたいところもあるんだけど……と思いながら書いていたけれど、メッセージを頂けて、私のやろうとしたことは少なくとも伝わったのかな、いやわかんないけど、でもマイナスではなかったみたい? そもそもこの小説で私がやろうとしたことを私自身がよくわかっていない。とはいえ、ありがとうございます。私の小説そのものは取るに足らないものかもしれないけれど、私の小説が煌めくとしたらそれは読んでくださった人たちが煌めかせてくれているのだと思います。私の文章には勢いしかないし、それこそ小川洋子や堀江敏幸のような思慮深さは全然ないけれど、今後はその思慮深さを身につけていくことが目標です。推敲……がんばろ!
今日は本当に、本を読んでM-1グランプリを見たくらいしかしてない。だけどSNSもやらずに心静かに読書ができるのは本当に幸せだと思う。ゆっくり本を読めて本当に幸せだ。とはいえ私はSNSのことも好きなので、これで完全にSNSをやめるということも多分しない。寂しいし。でももうしばらくはこのままSNSのない生活を続けよう。