月末の面接を前にして、ついに黒染めをした。地元に帰ってきてからかれこれ2年ずっとインナーカラーを入れていた。青、それが落ちて緑、飽きて金、それもしっくりこなくてピンクブラウン、いろんな色を入れてきた。だけど流石に面接にまでそんな髪で行く勇気は私にはなかった。さよなら、色とりどりだった私の髪。美容師の従妹は「ブリーチですぐ落ちる黒染めがあるよ」と勧めてくれてそれを使ってもらったので、面接が終われば案外すぐにカラーリングを再開できるのだけど、でも、私の色とりどりの髪はもうこれで終わりかもしれないな、という気もしている。何事もやめ時を見失っているのが私で、今回の面接は、その数少ないわかりやすいやめ時のようにも感じられた。ちなみにそんなふうにしてやめ時を見失っているのは軟骨ピアスもそうなんだけど、これは普段髪に隠れて見えないので、まだいけるだろうと思っている。何が「まだいける」のか謎ではある。というわけで全てが真っ黒になってしまった私の髪は見るからにつまんないけれど、きっとすぐに慣れるだろう。そのうちにかつて色とりどりの髪をしていたこともきっと忘れていくんだ。
久しぶりにモスバーガーを食べてハッピー。インスタで見た新メニューのアボカドバーガーを食べたかったところなので。相変わらず食べにくいハンバーガーだったけどやっぱりマクドより1億倍美味しいんだな〜。マクドは一人ボイコット中なので、他にハンバーガー欲を満たせるものがあるのは良い。
『室井慎次 敗れざる者』を観てきた。踊る大捜査線シリーズの劇場版についてはレインボーブリッジ以降の記憶がほぼなく(多分観てないんだと思うが観たか観なかったかも覚えていない)レインボーブリッジから一足飛びにこれを観て果たして楽しめるんだろうか? と思ったけれど、この映画はむしろレインボーブリッジに強く結びついていた映画だったので、そこまで置いてけぼりを食らうことなく観ることができた。が、前編だけ観ても話があんまり前に進まなかったので、これだけを観て面白かったとかそうでもなかったとか、そういうことはまだ言えないな〜と思った。齋藤潤くんに良い見せ場があって良かった。齋藤くんが出演していて嬉しかったけど、彼、レインボーブリッジの時代にはまだ生まれてないんだよなと思うとくらくらする。レインボーブリッジの時代にまだ生まれていなかった人がいて、その人が今の映画に出演しているということに瞬きが止まらない。そりゃあ室井さんも歳を取るのだ。
歳を取るといえば、映画の中に昔の映像(テレビシリーズなり劇場版シリーズなりそれこそレインボーブリッジなり)が入れすぎじゃないかと思うくらいたくさん挿入されていたのだけど、そこに映っている室井さんも青島さんもすみれさんもまあ若々しくて傷ひとつない肌をしていて、時間の流れというのはかくも残酷だった。室井さん、歳取ったな……とそればかり考えていた。今の柳葉敏郎はもう落ち目だとかそういうことを言うつもりは微塵もなくて、ただ、実感として、この人は歳を取ったんだなあと。永遠に若い人なんて存在しない。レインボーブリッジを観た中学生の私だって歳を取って30代になった。誰も老いからは逃げられない。私たちは確実に老いて、私たちよりずっと若い人たちがどんどん世に出て、そんな人たちの人生と私の人生がふと交差するときがあって(それは入社10年目の私が今新入社員の人と関わることもそうだ)そうして世界は循環していく。私は世界を構成する歯車の一つにすぎない。We are all part of a master plan.
室井さんとは1ミリも関係ありませんが張ります。
東京にあるとある独立系書店さんで斎藤真理子氏のサイン入りの本を2冊購入して、今日それが届いたのだけど本屋の店主の人の直筆メッセージが入っていてとても嬉しかった。この本屋さんで本を買うのはまだ二度目だけど、「いつもありがとうございます」と書いてもらえるのは申し訳ないような嬉しいような。「そちらはもう冬でしょうか」と書かれていたけど、都会の人にはこっちが雪国だからか冬が来るのも早いんじゃないかとよく思われるのだけど、実のところ冬が来る時期は都会とそんなに変わらない。ちょっとは寒いのかもしれないけど。でも雪が降るというだけで都会の人はこの地方はどこか遠い場所のように思うのだろう。今年の雪はいつ頃だろうか。
私はインスタで全国の独立系書店のアカウントをフォローしてウォッチするのが趣味と化しているのだけど、今日は神戸の本屋さんで植本一子さんのリトルプレス新刊(次の文フリの新刊かな?)のサイン本の予約が開始されているのを見つけて早速注文した。あと12月のユリイカがハン・ガン特集なのでこれもどこかの本屋で買わなきゃいけないな〜と思っているところ。普通の新刊本であれば地元の本屋でも買えるのだけどユリイカとかの文芸誌の類はなぜか全然入ってこないので……本当になぜ……