親子丼は親子ではない

きよそね
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親子丼で使われている卵が、親子丼で使われている鶏が産んだものであるケースはほとんどないはずだ。それを親子というのは、その辺の大人と子供を指して「親子だ」というようなものではないだろうか。

では本物の親子丼は食べられるのだろうか。

我々が普段食べている鶏は、早く大きく美味しく育つように品種改良されている。これを肉用鶏(ブロイラー)と呼ぶらしい。ブロイラー、それなら聞いたことがある。

対して長期間多くの卵を産むように品種改良されたのが卵用鶏(レイヤー)。これは聞いたことがない。生後半年ほどで卵を産み始め、そこから1〜2年ほど卵を産む。出荷に適した卵を産む期間を終えると「廃鶏」と呼ばれ、処分されることになるようだ。

であればブロイラーの卵で親子丼を作るか、廃鶏になる前のレイヤーの肉で親子丼を作る必要がある。どちらにせよ消費者が口にすることはまずないだろう。経済的ではないし、多分普通の親子丼の方がおいしい。

ところでペデル星人が人間の大人と子供を目にした時に、それらの個体の間に遺伝的な遺伝的な関連性があるかどうかを気にするだろうか。そんなに気にしなさそうだ。単に同じ生物の成体と幼体としか捉えないだろう。人間から見た鶏もそんなもんかもしれない。

ペデル星人に遺伝子が存在するのかどうかは分からない。

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