パスワードの話

kyun
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生活をしていく中で、様々なコトが便利になったなと思えてきた。

電子決済システムやSNSサービスから自分がいくらお金を使ったのかを確認できる家計簿アプリなど、生きていく上で「あったらいいなぁ」と思うものがどんどんサービスとして利用ができるようになった。素敵な時代だ。

僕もいろいろなアプリやwebサービスを利用するシーンが増えたのは確かだ。銀行に行くこともなく、ATMアプリを使って残高の確認や送金といったことをスマホひとつでおこなうようになったり、クライアントに請求書を送らなきゃなーと思った時も必要事項を入力するだけでクライアントに即座に発送したりとお世話になりっぱなしだ。

だが、便利さ故に不便さも感じているのは僕だけではないはずだ。いろいろなwebサービスやアプリを登録することでユーザー名とパスワードを忘れてしまうということはないだろうか?これを読んでいるあなたも絶対にあるあると思ったはずだ。僕はこのパスワードをわからない問題についてモヤモヤすることがある。

僕が直面した話だ。携帯電話の支払いと電子決済一緒にしていたのだが、僕が引っ越したため「あー、住所変更しなきゃな」と思い住所変更をweb上で行おうとした時の話である。携帯会社のマイページにアクセスして必要事項を入力してログインをクリックしてみる。

パスワードが違うか、IDが存在しないかもしれません。

おおよそこのような文言が赤字で表示されていた。みなさんも目にすることが絶対にあったはずだ。まず一回目の警告をもらった僕は、再度リトライしてみる。

パスワードが違うか、IDが存在しないかもしれません。

また同じ文言がスマホの画面に表示されている。おかしい。僕が設定したパスワードなのに何が違うというのだろうか。「えー、なんで入れないのよ」いくつかの想定するパスワードのパターンを入力するが、スマホからは「それ違うっていってんだろ」と怒りの感情が籠もっているのか同じ文章が赤字で表示される。この動作を3~4回繰り返したことで画面の向こうで苛立ちがMAXになったのか、メッセージがかわっていた。

あと2回間違えた場合、アカウントはロックされますのでご注意ください。

アカウントロック?僕のアカウントが使えなくなるということだろう。この事について調べたらこのアカウントロックの解除はカスタマーセンターに電話で問いてもらうしか対策はないらしい。カスタマーセンターの営業時間は日中の対応となり、自分の仕事の時間と被るのでその対応だけは避けたかった。

自分がパスワードを忘れたので自分の責任というのもあるが、絶対にカスタマーに電話したくない!と思った。

チャンスはあと2回だ、、間違えるわけにはいかない。僕はもう一度誤字がないように声に出しながらパスワードをスマホで入力していく。

あと1回間違えた場合、アカウントはロックされますのでご注意ください。

僕のパスワードを全く許可してくれないので中々手強い門番だと思った。自分の頭の中のパターンをすべて入力しても弾かれてしまうのだ。ここまでトライ&エラーを繰り返したら謎のハッカーと思われても仕方がないとも思う。

パスワードの入力部分に赤字で注意書きがあったのを僕は気付いた。英数字または大文字、記号を含むパスワードを入力してください。

あああああ。大文字!記号!!最近パスワードの設定で記号を入れてください、というサービスも増えたがお前もか・・と思った。ただ、あと1回間違えたら終わりだ。僕は慎重に記号と大文字が含まれた多分これだろうと思うパスワードを入力した。厳格な門番の前で正しいかもわからない通行手形を見せる緊張感でログインボタンを押した。

このアカウントはロックされました。カスタマーセンターにお問い合わせください。

わあああああああ!厳格な門番は僕の間違えた通行手形を破り捨て突っぱねた形となった。このやりとりを30分もかけておこなっていた僕は何だったのだろう・・。(自分が悪いのだが)

パスワード大事です。自分の情報が悪意あるユーザーに乗っ取られたりするのを防ぐうえで大事なんですよね。わかっています。僕が使って僕がログインしているので心のなかでは思います「俺だよ!俺が使っているんだからそのままログインさせてよ!」こんな思い虚しくカスタマーセンターに電話する僕でした・・・。皆さんパスワードは忘れないように覚えておきましょう。という話でした。