Revolver / botsu vs nul (2023)

kzm
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 Dos Monosという三人組のミュージシャンが登場した時の謎に満ちたビジュアルアートと知的好奇心を刺激されるリリックはかなり衝撃的だった。その後、彼等はこちらの予期しないメディアに現れては各ジャンルで存在感を示し続けていると思う。荘子itが画評論、TAITANが文化潮流、没はエモーショナルで三人の中で一番音楽的活動をしている、それぞれそんな印象(bringlifeについては、すみません。知りませんでした。これを機に聴いてます)。

 今作はHIP-HOP臭皆無のALジャケット(作者: 雨霧うみ)に惹かれてなのだけれど、中身もジャケットそのままという感じで一貫性の無い酩酊したようなトラックとリリックに心地よく溺れて沈んでいくサイケポップ。素面でこんなの作れるなんてすげー。あと、一貫性はないと言いつつも全曲の底に感じるのは2000年代初頭の流行り物や均等化されていないサブカルの空気感。TURNのインタビューからも没とbringlifeのnul (Naked Under Leather)の過ごしたカルチャーやら遊びが大きく反映されてることもわかった。Animal Cllectiveの名前が上がっていたのも腑に落ちる話だったし当時のムーブメントの再確認と新発見があるのでかなり面白いインタビュー内容。

超感覚的作賓。

@kzm
作文能力の向上をめざして。音のこととか映像のこととか