コロナ禍には「気候変動億万長者がこれからわんさか出るぞ」予測をしていたティムオライリーがまた例のタイトルでAIコーディングエージェントについてポストしていた。
主旨は「AIによってプログラマーの仕事がなくなるわけではないが大きく変わる」というもの。
アセンブリ→コンパイラ→インタプリタ→APIのような道具の移り変わりで説明。その先にあるのがAIエージェントを使った開発。
単純作業や機械的なコーディングをAIが代替し、人間はより創造的な作業に専念できる。ウェブフレームワークというジャンルが普及していった時期にこれは結構言われていた。
プログラマに求められる新たな能力
AIが解決できない問題に対応できるハードスキルが必要になると説く。これはあまり言われない視点。
Addy Osmani「AIのブートストラップは70点まで」
AIのコードを自分でデバッグして直して改善要求もできる人の成果がさらに出て、ガチャを回すようにエラーメッセージをコピペし続ける人はAI代金を浪費することに。
あとはコミュニケーション能力とかアイデア想像とか、この辺はよく話題に上がるのでスルー。
AIを活用できるリテラシー
記事では「AIエージェントを使いこなせないプログラマは取り残されることになる」と煽っている
私としてはAIエージェントを活用できる現場とできない環境が残り続けると思っているので2つは並行に続くだろうと思う。数十年レベルだとわからないが。
クラウド以前からのプログラマーでベンダーのAPIを組み合わせるだけのプログラミングはつまらないという人は結構いる。DHHもAI補完なんか馴染まないのよねんというようなことを言っている(補完される側を作っているからでは)
プログラミングの門戸拡大
エクセル関数のようなレベルで誰でも手を出せるようになる?
実際Xではウェブじゃない業界や非開発職の人、研究者などがアプリ開発してみた!という報告が連日結構ありみんな楽しそうで良い。
Railsを学んでサイトを立ち上げた創業者がそれを持ち込んで大きな会社に育てた、というエピソードが10年代にはあった。
CMS普及期
CMSが普及したときに「ウェブ制作会社の仕事がなくなる」危惧をされていた。しかし実際にはWordPressエキスパートなどの新たな専門家が生まれ、市場に新しいポジションができた。
とはいえ水面下でウェブサイト制作プロジェクトの発注キャンセルは起こっていたのではないか。
新たなプログラミングパラダイム
AIエージェントにどうコンテキストを与えるのかを工夫している人たちがいる。o1などの高度な推論モデルの能力はまだコーディング自動化にまで活かせていない。
自動運転レベルのようにどこまで自律的に実行させるのか、どのタイミングで開発者が介在するのかというのがまだ議論されている段階。