現役世代の悩みの種といえばスマホの写真をどこに保存するのかという問題がある。多くの人々はビックテックのサービスを契約するなりしてクラウドにバックアップしていると思うが、私は全ての写真の保存は諦め、重要な写真のみプリントアウトして実家に郵送している。Cloudではないが親族は群れがちなのでCrowdバックアップと言えるだろう。
私は実際にこの方法を昔から実践し、クラウドバックアップサービスを一切使わずに写真データを管理してきた。プリントアウトにはレターを使っているが、みてねなど類似サービスもある。好きなものを選んで欲しい。
この方法の良いところは、ITリテラシが不要で長期的な保存が可能という点に加え、両者にとってメリットがあることだ。写真を送る側は確実にデータを保存できる安心感を得られ、受け取る側は家族の近況を知ることができる(さらに書類を収納することについて人間はAIより性能が高い)。
このようにインセンティブがうまく機能する土壌は他にもある。
うちの田舎の集落には懇意にしている寺に寄付を納め、足繁く通うことで「なんかあいつ信心深くてすげーやつ」と認定される仕組みがある。ソシャゲの課金とデイリーログインボーナスみたいなものと思えばいい。諸仏教国の人々にもそういう信心ポイントみたいな感覚はあるらしい。
しかし、最近諸事情で実家が解体され写真も行方もわからなくなってしまった。私の反省点としては実家側がサ終する可能性を考慮していなかったことだ。クラウドサービスのサ終はあんなに敏感に反応しているというのに……。