技術選定氏「俺がすべての責任を引き受ける」

laiso
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exitしたスタートアップの起業家のインタビューを読んでいたら「マイナーなフレームワークを選んでしまったのでエンジニア採用に苦労して後悔した」というようなことが書かれていて、当事者にもステークホルダーにもなりえる私はそうやね〜と共感していたんだけど実態を確認したらFlutterを使っていてFlutterか〜いと思った

てっきりNativeScriptみたいな変なやつ(失礼)を掴んだのかと思って読んでいた

それでもFlutterを選んだことが反省点としてあげらえるのも分かって、そもそも構造上の問題なので因果関係としてあげやすいというのがある

あとは試行を繰替えしているうちに隣の芝が青く見えるという効果もあるとか(ネイティブ・Webならいけるんですけどね〜と何回か言われた、とか)

そう考えると物言わぬ技術選定結果であるアーキテクチャの視点に立つと(ここでは人格を持っているものとする)すべての責任を背負わされがちで大変だなと思う

技術的負債の議論の話題を見るときもいつも似たようなことを思う

零細スタートアップはどんな技術を選んでもエンジニア採用に苦労するのは目に見えているので、技術選定の領域では私はリスクを取らない傾向のあるエンジニアだと思う

具体的にいうと初期は業界標準とか身内の能力に寄せがちで、一度運用をはじめたら利用している技術(OSSなど)がEOLになっていない限り、技術の乗り換えはしない方がといいと思っている(というかボトルネックがそこにないと感じることが多い)

でもこれはスタートアップとしては過渡に悲観的・現実的な態度ともいえて偏るのもよくないなと最近感じている

エンジニア採用に苦労するからこそモダン技術をフックにしたり、フックにした技術で後々後悔するのは生存者バイアスだとの見方もある

それに一気にユーザー10倍に加速する状況に入ったら、別の問題解決軸が必要になってきそうだし……

めちゃくちゃモメンタムしていく架空のスタートアップがあるとして「Be Animal! 我々といっしょにPerl5(失礼)を書きましょう」とPRしていたらジョインしたくなるかといえば躊躇しまうように

@laiso
lai.so インターネットユーザー。テキストサイト管理人、ゆいちゃっと、teacup.掲示板の常連