メモ用に実況動画を録画するオタク

lammu
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いちばん早くて新鮮なアウトプットとは「声に出す」ことだと思う。

思ったことを手書きなりタイピングなりで文章に書きだす場合、言葉は理性による審査を受ける。その審査とは、単語が適切かどうか、文法がおかしくないかどうかなどだ。審査が無意識的なものであったとしても、文章としての体裁を整えているうちに重要な部分が忘れ去られたり、そぎ落とされたり、新鮮さを失ってしまったりする。この審査は、0のキャンバスに向かって1を取り出すときには邪魔でしかない。

対して音声は文章よりも反射的なものなので審査がゆるい。そのため、よりピュアな状態で外に出すことができる。頭の中で考えていることや思ったことをまるのまま外に出すには、音声のほうがずっと優秀である。感覚的なアウトプットには本質がある。

そこで、ゲームプレイ初見時の印象や驚いたところや思ったことを画面と連動しながら記録しておくため、私は自分用の実況動画を録ることにした。そして、あとで動画を見返して、ノートアプリに感想や情報を文字のかたちで記録するのが最終的なねらいだ。

アプリゲームであればスマホの画面録画機能を使えばすぐに実況動画を録ることができる。物は試しだ。さっそくやってみよう。

やってみた感想

もともとゲームしながらしゃべるタイプなのだが、いつもは口から出ては消えていって忘れてしまう言葉がすべて記録されていておもしろかった。私ってこういう風にしゃべるんだ……と興奮した。私は自分のことが大好きだ。

自分の感想に対して完全同意したり、萌えているようすがキショくて笑ったりした。

肝心の目的である「感覚的なアウトプット」だが、おおむね成功したように思う。今回はすでに読んだことのあるお話を読みながらだったのでたくさんは出せなかったが、やはりくだけた口語調でしか表現できない概念はあると思った。(具体的なことは何も言えないのでじつにふんわりしているが……)

しかし、気をつけねばならないことがある。iPhoneの録画機能を使ったのだが、だいぶゲーム音がでかい。わりとスマホの近くでしゃべらないと遠くでオタクが何かピーピー鳴いているだけの動画になってしまう。あと、スワイプの音が入って、それがけっこうゴツい。

今度はほんとうに初見のお話で試してみたいな。

@lammu
友達に話すようなことを書く。