Youtubeでおままごとの動画を見るとたまらなく癒される。いい時代になったな。
最近、海外のASMRで女の子が小声でおしゃべりしながらおもちゃのティーセットでおままごとをしている動画を見て、とても癒された。ものをカチャカチャと動かす音もいいのだが、そこで語られる素朴なごっこ遊びの物語がとても心地よかった。
私は、ひとが物にどんな意味を与えるかに興味がある。なぜならそこに個性が出るから。その個性が面白い。
たとえば、赤色のつぶつぶが埋め込まれているタルト状のお菓子のおもちゃがあったとする。それをAさんは「チェリータルト」と表現し、一方Bさんは「イチゴタルト」と表現する。その差を面白いと思う。「あぁ、Aさんはこの形状をチェリーだと判断したんだ」と思う。それだけ。それを深堀りしたいとは思わない。
子供のころにおばあちゃんや友達のお姉ちゃんたちとおままごとをしているときも、そこに面白さを感じていた気がする。たんなる黄色い積み木を「チーズケーキ」と呼んだりすることに感動を覚えた。黄色い長方形は、名前を与えればチーズケーキにもなるし卵焼きにもなるし、レンガにもなる。その想像力の魔法と、それを形づくる個性を子供ながらに面白いと思っていた。