私の陶酔

lammu
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私は不摂生の大アンチであり、現実逃避にマジで興味がないので、アルコールを求めない。

それでも、「酔う」ということばの意味を「うっとりしていい気分になる」と定義した場合、それ自体は生活の中でかなり大切にしているなと思う。

以下、私が日常生活でおこなって、とても酔えたことである。

理想の朝

静かな晴れた朝、パンを焼き、その上に目玉焼きをのせて塩コショウを振る。それから、紅茶を淹れる。これで朝食ができあがる。

席に着いたら、Youtubeで「朝のジャズ」とかそういうふうに銘打たれている動画をひらく。そうすると、いい感じの音楽が流れる。部屋の中に朝日が入ってくると、もうバチバチに理想の朝が到来する。うわーっ! まるで写真素材みたいな朝!

その状態で朝食をとる。その間、ぜったいにスマホを触らない。いい感じの音楽と最高の朝食に集中する。ひとりで何にも心乱されることなくこういう朝を過ごす。これはとても酔えた。こんなオシャレな朝があるかいな、オイ。

朝食の前に洗濯とかそういうノイズが全部終わってるとなおよい。

Writer vibe

趣味の小説でもなんでも、文章を書くとき、まずはじめにドリップコーヒーを淹れる。それと、好きなビスケットやクッキーを用意する。

つぎにBGMを用意する。暗いピアノのインストか、キーボード打鍵音のASMR動画か、焚火の音が好きだ。(環境音ってBG「M」じゃなくない?)

好きな音のするキーボードを用意し、それで本文を書く。

これはひどく中毒性のある酔いである。コーヒーのにおいをさせながらキーボードをカタカタいわせていると、まるで仕事中のライターや小説家みたいで興奮する。ビスケットやクッキーという茶菓子もいい。甘すぎず、ちまちまと片手間に口にするのに向いていて、ブラックコーヒーにかなり合う。また、私は自分の書いた文章が世界でいちばん好きなので、それがこの世に生まれ出るよろこびもある。

こういった酔いは、生活をおもしろくする上でかなり大事だなと思う。ひょっとすると、生活上のさまざまなめんどくさくていやなことも、酔いを取り入れることで楽しくなるのかもしれない……!?

たとえば、洗濯とか掃除。はたして、救えないほど暇でおもんないこいつらのどこかに、酔える要素を見いだせるのだろうか?

@lammu
友達に話すようなことを書く。