物覚えは悪い方ではないのだが、自分の身に起こったエピソード的なものはものすごく断片的にしか覚えていない。
大人になってからのことについてもさほど色々なことを鮮明に覚えているワケではないんだが、特に子どもの頃の記憶はそれ以上に乏しい。いわゆる「子どもの頃の思い出」というのが本当にない。
発達心理学とかそういう方面の知見として何か理由があるのかもしれないし、「あのあたりが原因なのかも」と漠然と心当たりのある点がないでもない。
人との関係を結ぶにあたってどちらかといえば比較的冷淡な傾向があるのは自覚している。そういう性向が子どもの頃の記憶の形成にも関係しているのかも、とも思う。
そういう「人に対して割と冷淡」という正確の素地は、やはり親との関係が原因なんだろうなぁ……、と思う。
この年になると、来し方を振り返って後悔ばかりが浮かんでくる、っていうのはよくある話だとは思う。だが、はるか昔の親子関係の中に後悔の種を見つけてしまうと、ちょっとひと味違う苦さを感じてしまう。