一時期、麻雀漫画を読むために麻雀のルールを覚える必要があり、アプリでCPUと打ったりネット麻雀をしたりしたことがあった。覚えたてだったのでめちゃくちゃで、対人のときは迷惑をかけたかなーと今では少し申し訳ない。
麻雀用語はたくさんあって、とても覚えきれないが、一つとても好きなものがある。
「海底(ハイテイ)」だ。
これは山の一番最後の牌をとる(ツモる)ことを意味している。
最初の方は浅い海で牌を拾っていたのが、進むにつれてだんだん深くなっていって最後は深い海底になるというのが私のイメージ。麻雀のピリついた、昭和の時代や煙草が似合う印象とは裏腹になんだか詩的なのがギャップがあってとても好き。
読み方が中国由来で日本とは少し違うのもポイントだ。上海(シャンハイ)と同じ読み。普段の日本語とは違う裏の読み方があるというのがいい。「海底(かいてい)」は普通に言う日本語なのも相まって、奇跡のようなポジションにおさまっている。
この海底牌であがると、「海底摸月(ハイテイモーユエ)」といって役がつく。「海の底から月をとる」というのも美しい情景である。
ちなみに最後に牌を捨てることは「河底(ホウテイ)」という。海底の兄弟みたいな概念。
他にも、漢字は日常でも使うが読み方や意味が変わる言葉があるので、みてみると面白いかも。
昔詠んだ短歌があるのでそれを置いて終わり。
さまざまに形を変えてやっと今海底で遭うありふれた平和