輝く

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「皆さんこんばんは、輝くSHINeeです!」

SHINeeというアイドルは、その挨拶に相違なく光を与えるグループなのだと確信した。そんな瞬間を、幾度も幾度も迎えた。

2月24日、25日にSHINeeは実に6年ぶりとなる東京ドーム公演を成し遂げた。6年。最後にそのステージに立った日から、6年。どれだけ途方もなく、長い月日だったのだろう。わたしには到底想像もつかない。わたしが彼らのライブを観に行こうと思ったきっかけはホシくんであるが、今回のコンサートを通して、別軸でまたひとつ大切な思い出ができたので、ここに示しておきたい。

わたしには、職場にとてもとても敬愛している先輩がいる。

普段の業務時間中では、忙しなく雑談する余裕が全くない。しかしながら、わたしが職場に配属された最初の自己紹介で「SEVENTEENが好きです」と言ったことに対し、「オニュさんが好きだよ」と話しかけてくださった方がいた。わたしにとってこの声かけが本当に嬉しくて、自分はここにいていいんだ、とすえ思える大切なきっかけであった。その先輩は、周囲からも信頼され、明るくエネルギーに溢れ、聡明で、全てにおいて眩しかった。春の陽気だった。

その人を好きになるのは時間の問題だった。恋をしている、と思われてもおかしくない。わたしが人を好きになるのは、どうやら「その人のようになりたいか」という軸が大きく関係しているようで、例外なく、好きで。

子供を3人育てながら、業務改善のため上部で日々奮闘しつつ、現場でも活躍し続ける。自分の人生で何も諦めていなくて、自分軸で生きていて、どこまでも真っ直ぐで。

そんな人が、高校生の時から今にかけてずっと好きだったグループが、SHINeeだというのだ。

わたしはもう、この事実だけで本当に嬉しくてたまらなかった。この人の心の真ん中に、SHINeeの光が在り続けて、それは今も消えることなくお互いの道を照らし続けている。その道を目撃できたこと、こんなに嬉しいことはない。

トキメキにまかせてみて 

自然にほら笑って

くるくるくる回って

楽しそうなきみがいて

その傍で僕は夢を描くのさ

あの空に輝く星のように

キミを キミを 照らす ずっと

(LUCKY STAR 歌詞)

僕の闇を燃やして光を見せてあげる

長い放物線を描いて道を開いてあげる

君がどこにいてもRight 顔を上げてみて

僕は小さな欠片にまで君を照らす

夢の中でも探していた光になってあげる

君の平行線になってそばにいてあげる

僕を感じたその瞬間 顔を上げてみて

近付いてくる胸の高鳴り 僕は感じるよ

(The Feeling 歌詞)

ホシくんのアイドルになる一歩のきっかけとなり、またわたしの職場の憧れの先輩の推しでもあるSHINeeは、デビューから15年経った今でも「これからがスタートです!」と笑顔で宣言してしまう、どこまでもエネルギーを輝きとして放つひとびとであった。

これからSEVENTEENが迎えるであろう様々な壁を乗り越え、今こうして同じ空間で同じ時間を過ごすことを達成しているSHINee。この事実が、どれだけ希望となり救いになるのだろう…と思っていたけれど、それはわたしも同じ立場であることに気づいた。憧れを抱く先輩のように、自分の足でしっかりと道を踏みながら、その光を心の中に蓄えていきたい。そう道を先に示してくださる存在が、ただただ有り難かった。

まさかホシくんの追体験をここですることになるとは思わなかったけど…それほどに強い縁を感じて、嬉しかった。

今はもう、その人にただ早く追いつきたくて、肩を並べて一緒に走りたいと思っている。

いつになるかはわからないけれど、途方もない果てない道のりかもしれないけれど、どうか、どうか、見守ってくれますか。