ダブルデート的な面子でご飯を食べた。楽しかったけどちょっと落ち込んだ。
相手のふたり。片方とは学校でよく会うものの、このメンバーで会うのは久しぶりだった。特段何の期待もせず臨んだつもりだったけれど、ふたりは俺が思っていたよりも仲が良さそうだった。そこには、お互いにうまく近づいた人間ら特有の距離があった。
馬鹿みたいだけど、気づけば俺はそんな空気に当てられていた。もちろんあの場は楽しかったし彼らのことは好きだよ。でも同時に、なんで俺は人に心を許すのがこんなに下手なんだろうとか思っちゃった。
俺だってちゃんとふたりの関係を一歩ずつ築いて来たと思ってる。実際それなりにうまくやってこれてると思うけどさ、なんか人より時間かかってるんだろうなとか思っちゃったね~。いちいち面倒くさいやつなんだろうな~ってね~。
俺がいろいろ手こずりながら、世間のあるあるに絡め取られちゃったら嫌だからって思いながら、ふたりの当たり前を少しずつ確かめて腹落ちさせているところ、心を許してもいい領域を少しずつ確かめて安心しているところ、今までやらなかったことがたまたまじゃなくて自分の変なプライドのせいだったって気づくところ、そういうひとつひとつの引っ掛かりをスンって飛び越えていける人間がいるように見えちゃうな。実際そんな単純な話ではないんだろうけど。
こういうことを書くと自虐みたいで嫌なんだよな~、
「こういうことを書くと○○みたいで嫌なんだよな~、」って書いてメタ認知できてますエクスキューズ張っちゃうのも嫌だ。←この言及も同じ。
人に気を遣うのも、空中戦しながらいい感じに根回しするのも、みんなのそんな機微が上手くて嫌になるわ。人に気を使われてるなーってなるとき、俺なんかにかまわないでほしいって思いながら見捨てられてなくて安心もしちゃってて、でも態度としてはそんなの全部気づいてないふりしてしまうから変な感じ。
内心の情けなさは良いとして、この態度はどこから来るんだろう。人に相談されたときに芯がある人みたいに振舞っちゃうのと似てる。主張が物語として成立しやすいように仮想敵をつくるのと似てる。