なんでこんなに追い込んでるんだろうと我に帰り,やる気が消え失せてしまった.タスクが積まれているとやらないといけない気がして,それでやっていただけなのかも.実際それなりに頑張って進めていた.でも本当になんでなんだろうな.何の意味もない学会のために...
とりあえず全てを忘れてバイトをしていた.今やってること,複雑すぎて頭を使う.仕事以外の全てを忘れられてよかった.
チンパンジーの話
X で話題になってるチンパンジーの話を読んだ.
何の話かというと 12/2 に Qiita へ投稿された『チンパンジーが配属されてきたら、あなたはどうマネジメントする?』という記事のこと.どうやら炎上したらしく現在は削除されている.
記事では,「比喩ではなく本物のチンパンジーが,自分のチームにいちメンバーとして配属された」と想定した場合の思考実験のようなものが描かれる.筆者が伝えたい記事の主題はマネージャがどのように仕事をするべきかみたいな話らしく,マネージャである「あなた」の動き方によって引き起こされる二つの両極端なシナリオが展開される.ひとつはただマネージャっぽい仕事を漫然とこなした場合に起こる最悪のシナリオ(チームメンバーの負傷・退職・PTSD,チンパンジー射殺,会社の炎上・倒産).もうひとつは定型業務にこだわらず組織のために動いた結果に得られる最高のシナリオ(チンパンジーの適切な飼育環境を整備・もちろん負傷者なし,むしろバズって会社が有名に!)である.
普通に書いてある内容が物騒すぎる(同僚が指を失うとかPTSDとか)のもあるが,「(マネージャの対義語としての)プレイヤーをチンパンジーに例えるのやばいだろ(大意)」みたいな炎上をしていた.
いちおう記事では再三「これはフィクションであり特定個人を意識したものではない」と述べられているし,実際に読んだら本当にチンパンジーの話をしている.「ここでいうチンパンジーはトラブルの婉曲表現であって、常に人物を指すものではなく,取り扱うべき問題全般を指す」とも書いてある.なのでXでは批判する人ばっかりじゃなくて擁護する向きもそれなりに見かけた.
ここからは俺の感想.炎上して削除されたというのを前提に読めば筆者に悪意がないのを信じることはできる.でもハンロンの剃刀だということ以上の擁護はできないというか,炎上してもしょうがないかなという感じはした.まず経験則として人間をチンパンジーに例えるときにいい意味だった試しがないから,タイトルの「チンパンジーが配属」の時点で誰かしらを揶揄しているのではという先入観を持って読むことになる.ここまでなら「内容をちゃんと読めよ,チンパンジーが誰かの比喩だとは言ってないぜ」でガードできるんだけど,それでは言い訳にならないくらいには普通に内容も良くない.まずチンパンジーをトラブルの比喩として連れてくるとしても「チームメンバーとして」配属される必要が無さすぎる.むしろマネージャの定型から外れた業務が必要な状況を表現したいならそもそもマネージャの管理下のメンバーじゃないほうが良い可能性まである.おまけに「彼は16歳,日本では16歳以上であれば働ける,でも18歳未満だから制限がある」と謎に人間の法律を適用していたり「言葉はわかるが従わない」みたいな不必要に人間っぽいディテールがあり,そりゃ誰かしらの比喩だと思われてもしょうがないなと思う.さらに言うとマネジメントとかHRの文脈で出てきてるのが最悪で,例え話というにはあまりに読者の頭の中にある変数を固定しすぎている.「マネージャが〇〇をチームメンバーとしてマネジメントする」で〇〇に当てはまるの人間しかないもん.さすがにチンパンジーを人間と想起/誤認させる要素が多すぎる.ここに何かしらの意図がないのであれば比喩が稚拙だっただけという話になるんだと思う.こう書くと例え話にも技術がいるというか,意外と伝えたいことを過不足なく伝える言及って難しいんだなと思って勉強になった.