SNSなんかで支配的に感じられる思想を市井の人々は案外持ち合わせていないし、個々の人間はもっと多様な思想を抱いて生活している。価値観はすべて相対的なものだから、これはどちらが良いとかの話ではないしそこは問題ではない。経験を持たずに何かを分かった気で語るのをやめたいのだ。
Twitter では誰もが第三者的に、あくまで客観的であるかのようにものを語ることができるし、当事者とは自在に距離を置くことができる。そうやって作られた客観性に身を置くのは本当に気持ちがいいが、これを続けていればスカしているだけの何もない本当に終わっている人間ができあがる。
どこかで起こっている紛争からコピーした問題意識を自分の人間関係に当てはめて勝手に劣等感を感じたり、勝手に人を敵視したりと要らぬ軋轢を生むなんて馬鹿のすることだ。もっと多様な経験に身をおいて、俺が本当に語れるものを増やしたい。こうやって得られた話をポジショントークと呼ぶならポジショントーク万歳だ。自分をポジショントークおじさんに堕す勇気がないなら、一生 Twitter カルチャーの最大公約数人間として生きていくしかないよ。
(2023-07-14の日報 堕落と頽廃を排せ!!!より抜粋・一部改変)