バサラオあれやこれや

lensdiary
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ヒュウガを見ながら、銀魂の虚を思い出していた。

バサラオを銀魂と重ねるって邪道だけど、銀魂原作好きやや過激派としては、見ながらどうしても思い出してしまうことが多々あった。

顔の良さ、美しさで国の頂点に立とうと権力に挑む男の話と知った時は、ナルシストさを全面に表現されるのかなと予想していたけど、舞台に登場された生田斗真さんのヒュウガは見た目、身体の造形の美しさはもちろん、とても太い内面の軸が真ん中にドン!とあって、腕も知能も強くて予想以上の圧倒的に美しい人だった。ステージに登場して踊って歌って、たくさんの人を魅了するヒュウガを見ながら、YOSHIKIさん、GACKTさん、ローランドさん、デビッドボウイ、プリンス、七之助さん、十八代目勘三郎さん、猿之助さん、吉右衛門さん、玉三郎さん、いろんな美しい人の姿が思い浮かんだ。

でも、容赦なく斬りまくり、蹴られて痛めつけられても、時間が経つにつれ自分が置かれてる状況と見え方を理解して立ち上がる強さを見て思い浮かんだのは銀魂の虚だった。人間の弱さを理解してより強くなった過程が、ヒュウガがやられっぱなしにならない強さと重なった。

虚は見た目の美にこだわるキャラクターではない。人と違う個性、あまりの強さに恐れた村人たちに攻撃されても生き続けなければならない苦しさから全員闇へ道連れにしようとした陰気な思考は、ヒュウガには全く無い。ヒュウガは、自分が頂点で美しく生きていけるなら、反抗しない民(フォロワー)には親切な対応、政策を行ない、宴を開き、楽しい国を作ろうとした。命が尽きる瞬間まで、美しい姿勢を貫いた。権力や固定観念への破壊行動も容赦ない。全て美しい自分が美しく生きるため。ある人にとっては悪い人間、でも200%自己全肯定の太陽みたいな人だった。

ヒュウガを追い続けるカイリは、1回目見た時はナチュラルすぎるスパイ活動と消したい人物をヒュウガに差し出すように仕向けるあっという間のナチュラル感にカイリ無双やん。と思って恐ろしく感じた。でも2回目に見た時、クライマックスの熱い愛憎の歌声とラストシーンの笑いながらもその笑い声とは全く違う表情をされていたのを見た瞬間、カイリの仕事人の時には全く見せなかった、カイリ本人の本心、大きな想いに気づいた様子に、カイリどのーーーっっっ!!!、と泣き叫びたくなって、カイリの心の奥深さのブラックホールに迷い込んでしまい、未だにぐるぐる漂ってるような状態。

それにしても、『犬じゃない、カイリだ』というセリフ、それ銀魂のヅラ(桂小太郎)やん笑!(ヅラじゃない桂だ)。どの組織へも自然に溶け込むナチュラル感と頭の回転の早さと剣の強さは桂小太郎のようだった。

ヅラよりカイリがもっと強いかも。ゴロウザを一人で任されて、口パクで無理!無理!と言っていたけど、六波羅探題とか影の矢、ヒュウガとの斬り合いを見てると相当強いと思った。

ヒュウガが一番怖いと思ったのは殴って蹴る攻撃だったけど、カイリがヒュウガがどんな人間かを語って逆鱗に触れて殴られて蹴られながら、同時にヒュウガの弱点と攻撃スタイルを吸収したカイリがやっぱり恐ろしい。

ヒュウガは、殴ってきた男たちのやり方を吸収して強くなっていってるイメージだけど、カイリはどこでどんな訓練してるんでしょ。

カイリの衣食住が一番謎です。

@lensdiary
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