パリオリンピックが始まりました。
パリオリンピックが始まる前まで、街のデコレーションから何から芸術性が高くて目の保養~♪と喜んでいたのですが・・・オープニングを見ていて「これは愛と平和のスポーツの祭典のオープニングなのか?」と。
オリンピックのオープニングなんて開催国PRショーでしかないのだろうけど・・・
Twitterで「アメリカにはなくてフランスにあるのは「瀆神の精神」だというのは文化論的に本質的な話ですね。」という文言を見ました。
「瀆神の精神」。 なるほど、フランスに根付いているのは「瀆神の精神」なのか。だからあの開会式になったんだな。得心が行きました。 しかし、「あれは愛と平和の祭典のオープニングである、ということを忘れてはいないか?」という疑問はまだあります。
フランスが思う愛と平和は「瀆神の精神」を使わなければ表現できないものなのだろうか。様々な宗教を信仰する人々の世界規模の愛と平和について、フランスは瀆神のメッセージでしか発信できなかったのだろうか。多様性あふれる人たちのバッカナリア(どう見ても最後の晩餐?裏切者ユダの位置にはLGBTに該当しない女の子)と全身青塗りのバッカス(ヒンドゥ神の揶揄?)はいたるところで物議を醸していますね。イタリア代表団は大激怒。2024年パリオリンピックから撤退すると宣言、米国の通信社C Spire(米国で6番目に大きな無線通信プロバイダー)もオリンピックのスポンサーから下りると声明を出しました。マルタの大司教は駐マルタフランス大使に、オリンピックの開会式で「最後の晩餐」をパロディにした事について、キリスト教徒が侮辱された事への苦悩と大きな失望を表明したそうです。「バッカスの信奉者にはバカしかいない」と書いたのは誰だったろう?
どうせなら南仏を感じさせるパフォーマンスが良かったなあ。紺碧な地中海、眩しい青空、古代ローマ時代から中世まで交通の要であった歴史ある場所、ゴッホが愛した地・・・。あ、プロヴァンスオリンピックやコート・ダ・ジュールオリンピックじゃなくてパリオリンピックだからそれは出来ないのか。残念。
註・あくまで個人の感想です。