5年前の今朝、早朝3時すぎに、父が他界したのだった。享年77歳。
意識は最後まで意識がクリアで「もうすぐXX(かつて飼ってた犬)に会えるよ」「(三途の)川に行く途中の道にさー、勝手にびっくり茱萸の木を植えといてよ。そしたらお父さんも通った道だと思って怖くなくなるからさー」「(三途の)川の石で水切り遊びとかしたらあかんしな?」なんて言う私たち家族の言葉にひとつひとつウンウンうなづき、「もうなんでも食べられるようになるなあ!何をお供えしてほしい?」の質問に「カツ・・・どん・・・」と答えていた父。仏様になるのにカツ丼はあかんやろーとその時は皆で(父も)笑ったのだけど、枕経の時には父が食べたがったもの全部、お精進じゃないものもズラッと並べたのだった。(お坊さんは見ないフリをしてくださった)
葬儀の時にお坊さんが厳しく強い、鋭い声で引導を渡してくださったせいか、父はこれまで一度たりともオバケになって出てきてくれなかった。私たち家族は、何かのたびにフラッと出てきてくれればいいよねー。ちょくちょく頻繁に出て来てよと思ってたし、臨終の時に父にもそう言っていたし、父もウンウンと言っていたのに。ドラをガンガン鳴らしながらの引導に家族一同「ああああ・・・そんなにシッカリ引導を渡してくれなくても・・・もっとこう、ゆるく・・・適当な感じで・・・ぬる~く・・・」と思っていたのだが、案の定ガッツリ彼岸に送られてしまったようで、つまらないこと、この上ない。
来年はいよいよビックイベントの7回忌である。この時ぐらいはラップ音程度ででもいいから出てきてはくれなかろうか。総本山の高野山でやるので、アリ一匹、アリの子のオバケの一匹も通れない感があるね。
無理かなー。つまんないなー。