洗濯物を干すついでに、庭へ出てみた。ふと隅の方へ目をやると、小手毬の枝が小さなつぼみをつけている。そういえば、先日出かけたデパートの売り場には大ぶりな小手毬の枝が飾られていたっけな。明確に春が近づいているのだろうと思うものの、今冬は暖かい日がずいぶんと多く、今日だって20℃もあった。果たして、これは本物の春の足音なのだろうかと思わず訝しんでしまう。しかし、先日ラジオから松たか子の「明日、春が来たら」が流れてきたので、やっぱり春はすぐそこなのかもしれない。子どもが「ぼくのこと、100点満点でどれくらいかわいい？」と聞いてきた。私は（これは前にも聞いてきたやつで、100点って答えると『1,000点が良かった……』ってなる面倒くさい彼女みたいなやつだ）と瞬時に判断し、「1,500点！」と鼻息荒く答えたところ、「20,000点が良かったな……」と返ってきて、面倒くさい彼女度の高まりを見た。君のかわいさは定量化なんかできやしないよ。