朦朧とする意識の端にiPhoneのアラーム音を捉える。しかし脳からの指示系統が機能せず、枕元にあるiPhoneまで手を伸ばすことができない。仕方なく身体全体を上方へズリズリと移動させることで、ようやく手元に収める。まだ目は開かない。抗えない力が眼を押しつぶす。5回ほどスヌーズを繰り返したところでようやく意識の焦点がボヤボヤと定まったり定まらなかったりしつつ、よろよろと布団から這い出る。声は出ない。lesqa書き散らかし