そっちが欲しかったのね

lica_fika
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クローゼットを開くと、変わり映えしない安心のラインナップにホッとする。

でも、新鮮さやトキメキがないんだよなぁ..。

そんなことを思い始めて数ヶ月。

久しぶりに服を買いに、ショッピングモールへ。

服を買うにも、得意・不得意があると思う。

タンクトップ、Tシャツ、デニムといった土台系のアイテムを買うことにはさほど困らない。

だけど、シャツやカーディガンというような土台にプラスする系を選ぶのは苦手。

単に買い慣れていないからだと思うんだけど。

私の彼は同じようなシャツをたくさん持ってる系男子。

彼にアドバイスをもらいながら服選びを手伝ってもらう。

そうすると、自分では絶対気づかないようなアイテムを見つけてくれるから彼とお買い物するのが楽しい。

目が4つに増えると視野が広がる感じ。

彼が選んでくれた白シャツを手に取ると、すかさず店員さんがやってきた。

これは現品限りで残り1点なんです。お取りするのでお声がけくださいね。

小柄でほっぺが透き通っている、可愛らしい店員さん。

パッと見た瞬間の彼女の雰囲気、試着したいなと思ったタイミングでスッと近寄ってきてくれる間合いの取り方。

そのさりげなく懐に入ってきてくれる感じ好きよ〜、声かけてくれてありがとう〜と心のなかでメッセージを送りながら試着室へ。

彼が目星をつけてくれた白とレモン色のシャツをそれぞれ試着してみた。

白を着た感じは「おーいいな。でも髪色が少し浮くかも?」

レモン色を着た感じは「お、思ったよりいいぞ。でも見慣れない自分に少し戸惑うな。」

客観的意見をもらおうとそれぞれの試着した姿を彼に見せると「どっちもいいと思うよ。レモン色は髪色とも合ってるね。」

うん、その一言でレモン色に決めた。簡単な女だ。

シャツだけじゃなくて、気になっていたコスメも買ったりして。

ようやくこれだ!と思えたネイビーのマスカラ、コーラルピンクとキラキラが可愛いアイライナー、やっぱりこれに戻っちゃう系眉マスカラ。

いやー、今日はいい買い物したわぁ。

ルンルンで帰宅。

ここ最近何を食べても、好きなものを食べてもなんかこれじゃないんだよ感が拭えなかったけど、今日の買い物で気が晴れた。

そっか、食べる行為では満足しないシーズンだったかと。

コスメや美に関することも私の歓びに繋がるものだった、それを思い出してスッキリした。

そんな一日。