東京 たばこと塩の博物館やマリオなど

licotta
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公開:2024/12/15

東京まで出てきたものの、カービィカフェしか目的がなく何も決まっていなかった。

「どうしよう」「どうしようね」

ひと通り吸い込んだあと(カービィカフェでは食べることを吸い込むと表現する)まったり悩んでいた。Googleに『東京 本日のイベント』と入力。ウォーカープラスというサイトがあり、墨田区でソートをかけるとこのようなものが出てきた。

『嗅ぎたばこ入れ 人々を魅了した小さな容器』

かわいい入れ物の展示か!?

私も夫もレトロなものが好きで、展示されているたばこと塩の博物館は歩いて行けそうだったので向かってみることにした。外は風が強かったけど、天気がよく清々しい。600mとあったが、実際もうちょっと歩いた気がした。

予想に反してとても綺麗な建物だった。入場料は100円。実質無料。しかも展示は写真OK!なのだけど、シャッター音を鳴らしてはいけないらしく自分の端末では難しかったので、目で楽しむことにした。

まず、嗅ぎたばこというものを初めて知るのでその歴史から興味深かった。18世紀頃から世界のあちこちで流行っていたらしい。展示を見回る限り、素敵だったり珍しかったりする入れ物を持つのがステータスなのか?と感じた。手のひらサイズの細かい意匠から、ひと抱えもある象牙状のものまで様々。香水瓶のようなガラス製のものたちも美しかった。これは今でも職人がいるらしく、細やかな絵を入れている映像が流れていた。

一通り満足したのち、常設展へ向かう。まずは塩の展示。大きくゴツゴツした岩塩たちがお迎えしてくれた。『さわってみてね』と書いてあるものは積極的に触れてみる。石のようにツルツルしていた。本当に塩なのか?舐めてと確かめてみたかった。

心震わせたのは死海の岩塩だ。岩塩自体はぶつぶつしていて気持ち悪かったけれど、私は小さい頃から死海に憧れがあった。物騒なネーミングに、人が浮けるほどの濃度が濃い水。一度入ってみたいと思いを巡らせていたものだ。

世界様々の塩が入ったパレットを液晶テーブルに載せると、そのテーブルが反応して細かい情報が開く装置がおもしろかった。パレットの下にチップが仕込まれているようだ。複数載せると塩同士が線で繋がるものもある。夫とあれこれ載せて遊んでしまった。

次はたばこの展示。この時点でけっこう疲れていたのと、我々たばこを吸わないので「サラッと見よう」と中に入った。が、実際そうはいかなかった。これまた世界各国のパイプや水タバコの装置が並んでいてとても見ごたえがあり、うろうろしてしまった。

さらに面白かったのは日本のたばこの歴史だ。箱がかわいい。展示台にズラッと並んでいたが『引き出しにも展示があります』とあり、これまた夫が端から全部開けた。かわいいデザインのたばこの箱の数々。昔は『記念たばこ』というのがあり、地域のお祭りだったりオリンピックだったり、何かあるたびに限定パッケージのたばこが発売されていたらしい。これがとても良かった。ふう、と見終わると、上部の壁一面に歴代のたばこポスターが印刷されていて、これもかわいかったので戻って端から観賞してしまった。

たばこと塩の博物館、レトロ紙ものやアンティーク、化学が好きな人にオススメだ。つまり私たちの大好物だった。このような博物館や展示があれば、もっと行ってみたい。


博物館について意外と書いてしまったな…この後もう一度カービィカフェがあるソラマチ(スカイツリーがあるところ)へ戻り、とにかく休憩をしたいと訴える。軽く食べたにも関わらず、もんじゃ焼きを選んだ。ちまちまもりもり食べて体力が復活したものの、まだ心残りがあった。

東京の冬の雰囲気が好きだ。特に夜の。それを味わいたかった。

もんじゃを食べ終えたら16時半だった。日は落ちている。外はイルミネーションが始まっていた。「これこれ、こういうの!」と思わず興奮してしまう。たくさんの光がキラキラしている様は、いつ見ても飽きないものがある。

イルミネーションと同時に頭に浮かんだものがあった。テレビで放映されていた、マリオのイルミネーションだ。そのときは「ふーんこんなのやるのかぁ」位にしか思っていなかったが、せっかくなので見に行くことにした。

丸の内周辺でやっているという情報もぼんやり覚えていたので、東京駅方面へ向かう。調べてみると、ビル内などで展開されているという。外ではないのにイルミネーションとは。

こういうことだった。ビルの吹き抜けにマリオたちがキラキラ飾られていた。

マリオはジャンプしている。下にルイージやピーチなどチラチラ見えたのだけど、人人人。人が多い。そのため写真にうまく収めることができなかった。マリオ人気だなぁ。びっくりした。6ヶ所くらいでやっているらしいのだけど、とりあえずココだけ。東京駅に向かいカービィカフェPETITに寄り、予約していた特急に乗り込んだ。

やっぱり東京は楽しいな。身体がヘトヘトになっちゃうのは課題だけど。ヘトヘトになっちゃうほど遠くなってしまったのが寂しい。またフラッと行きたい。