ラピュタを初めて視聴する

licotta
·
公開:2024/8/31

ジブリ作品は、幼少の頃に魔女の宅急便ととなりのトトロをビデオテープが擦り切れるほど見た。まず、この2作が私のジブリの根幹だ。

あとは映画館で耳をすませばともののけ姫、千と千尋の神隠し、君たちはどう生きるかを見て、友人の家でハウルの動く城を見たことがある。

しかし、地上波で放映されているジブリをリアルタイムで見たことがなかった。昨日は「今日見なきゃ一生見ないかもしれない」という予感がした。そろそろそういう事を考える年頃になってきた。いつか見よう、触れようと思っている物たちがそのままになってしまうしまうのではないかと。


ラピュタ感想。

まず、パズーとシータが最初からずっと仲良しなことに驚いた。ジブリ作品で男の子と女の子が出てきたら、どっちも不器用でツンケンしているイメージがあったからだ。シータはひたすらヒロインを貫いているし、パズーは平凡な見た目に反して能力が高い。驚きはやがて、この二人ならどんな困難も乗り越えるだろうという安心感に変わっていった。

回想シーンがあることに驚いた。私の数少ないジブリ作品の経験だと、回想描写がほぼなかったと思う。妙な違和感があった。ここまでが、私の知っているジブリ作品と違うところだ。

作品自体は、終始何かが破壊されているか飛んでいるなという印象だった。これだけ常に何かぶち壊れていると、とても爽快だ。あと、様々なところで、ラピュタに影響を受けている作品が多いのだなと感じた。どのシーンを切り取っても、そう思える所があるくらいに。ラピュタのすべてに浪漫が詰め込まれている。

ムスカ大佐はヤバい人というのは何となく知っていたが、あんなに気持ち悪いとは思わなかった。嫌悪とネタのギリギリのラインを攻めているように見えるのは大人になった今見ているからだろうか。

「バルス」はシータとパズーが空中で唱える呪文だと勝手に思っていたら違った。

印象に残ったシーンは、地下に逃げ込んだときに飛行石たちが光り輝くシーン。ラピュタにたどり着いた後の、ロボット兵との静かなコミュニケーション。些細なところでは、パズーの家。広くて何でもあり、意外といい暮らしをしているなと思った。あと、線路の壊れっぷり。今までよく崩れなかったものだ。

CMは何度も挟んだけど、ずっと集中して見ることができた。昔の作品なのに、こんなにのめり込める作品てすごい。生きている間にちゃんと体験できてよかった。あとナウシカや紅の豚も機会があればちゃんと見たい。