テレビをつけている

licotta
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嫌いだと言っているテレビを、最近つけてみている。平日に家で過ごしている人は、テレビを観ているのではないかと気づいたからだ。最近、午前中の調子がよくないので、これを乗り越えたいからという理由が大きい。

テレビが嫌な理由のひとつに、暗いニュースにあてられてしまうというのがある。今日もその感じがきたので、Eテレなら大丈夫だろうとチャンネルを変えた。小学校低学年向けかな?言語の番組をやっていた。例えば、すごい!と思うものを見たとき「すごいものを見たんだよ!とにかく、すごいの!」と「すごい」だけでは友だちに伝わらず、興味を持ってもらえないという内容だった。「すごいと思ったものの特徴を伝えましょう」という学習だ。私だったら「とにかくすごいの!」と友だちが言っていたら、どれどれと見に行くのにな…興味を失われて可哀想だな、と思いながら観ていた。ちなみに、そのすごいのは『白くて、鳥より大きくて、翼があるもの』だった。

他、高校生になると「自分が何者なのか考える時期が出てくる。これを青年期という」みたいなことをやっていた。20代よく思い悩んでいたが、最近はこの問題について考えなくなったのは青年期を過ぎたからか、と納得した。しかし、青年期の間に周囲に自我を認めてもらえることが必要らしい。確かにこれは大変重要なことだ。そうだということも、今だから分かる。あと、『自由』についてとか、社会に出たら空気を読むべきかとか、色々やっていた。特に自由については哲学的な話が多く、これは勉強になるなとフムフムとなっていた。その後、高校数学の番組になったので、チャンネルを民間に戻した。ただ流しながら、これを書いている。

小さいときから思っていたのだけど、Eテレの微妙な時間にやっている高校生向けの番組って誰が観るのだろう。今なら「学校に行かず、引きこもりの子たちに向けてやっているのかな」と思うけれど。

このように、テレビの音があるだけで落ち着くこともあるのだなと気づき、たまにはテレビをつける生活も悪くないなと思えるようになった。スマホを見すぎている時にも有効だ。もちろん、疲れたら消す、横になる。お昼ごはんをいただきながら再び付けてみたりする。昼を過ぎたら、散歩をしたり本を読んだりできるようになるのであまりつけない。これからはテレビとうまく付き合っていこうと思った。