今日は警察へ行ってきた。この用事があるから昨日気が重かった。悪いことをしたわけではない。処理は淡々、すんなりと済んでしまった。書類の記入は思ったより少なかった。
何をしに行ったかというと、古物商の『営業所の廃止』だ。水戸市内のお店の他に、千葉にも営業所の登録していた。とある古本屋さんの間借りをしていたのだ。そこが閉店するということ、実際はほとんど行けていなかったこともあり、私も撤退をすることになった。
なぜ千葉に居処を置かなければならなかったかというと、千葉古書組合の関係だ。千葉県内に住所を置かなければ、所属はできない。県外に住んでいながら千葉の組合に登録している人が何人もいるので、居処があれば自分もこのまま居られた。手続き上は。しかし物件が解約されてしまうのでは仕方ない。自分一人で家賃を払うこともできない。千葉の組合は退会するしかないか、と諦めていたところだった。
間借りしていたお店の閉店が決まった後、うちの住所を使わないかという申し出があった。私はもう千葉に赴くことは手間だと思っていたが、その方が営業所の責任者をしてくれるという。そうなると、私はその住所に居なくて済む。ただし、責任者の身分証明書というものが必要だ。これは本人確認書類ではなく、「禁治産・準禁治産の宣告の通知・後見の登記・破産宣告の通知を受けていないことを証明するものです。本籍のある市町村にご請求ください。」(水戸市HPより)という書類だ。私自身も古物商を登録するときに発行した。古物商を持っていなくても、これがあればお店を任せられるのだ。申し出てくれた方は古物商を持っているが、この場合、私のお店をお任せすることになるので別に取得してもらうことになる。
果たして、そこまでして組合に残る必要はあるのか?せっかく申し出てもらったのに、申し訳なさとか、実際自分が間借りしていた所が閉店したのを受けて、人に任せるのは普遍的じゃないなと思ってしまったこととか、どうも気が向かない。一度は組合を退会すると決め、諦めた身でもあるし。責任者云々の話は昨日だったので、精神がペコっていた私はすぐに判断すべきではないと思ったが、うーん。どうしましょうね。
組合を辞めるメリット。人に迷惑をかけない、わずらわしさがなくなる。デメリットは、古本の仕入れがほぼ途絶えることだ。しかし昨年、千葉の古本市場に顔を出せたのは2回だ。水戸は茨城県の真ん中にある。茨城は広い。千葉まで遠いのと、位置的な関係で車でしか行けず、夫に有休を取ってもらった。車だと本もたくさん持ち帰ることができるし、自分も出品するものをいくらか持っていけた。それでも、収穫がたくさんあった。何より市場で本を見るのは楽しい。これがなくなるのは、ちょっと寂しい。また、どこの組合に所属していても東京など県外の市場に参加することができる。ここに行けなくなるのも寂しいが、電車で行ける場所ではあるものの遠いし、水戸に来てから一度しか行けていない。しかもそのときは何も落札できなかった。落札できたら持って帰るのが大変だったので、よかったのかもしれない。ちなみに、茨城の市場には出禁をくらっている。
明確に「来るな」と言われたわけではない。「茨城の組合に入れば、また来てもいい」と言われた。それまで何度か顔を出していた。会場は私のバイクでも行ける場所にあった。市場の開催は月に1回。その詳細がメールで届くようになっている。なっていた。それが私のもとには来なくなった。来るな、ということだ。何か月もメールが来ていないことに気付いたのは2月末だった。なんてコスいことをするんだろう。なんというか、そんなことするんだ…と残念な気持ちになった。「茨城の組合に入れば」脅しか?正直、水戸に来て人と交流が途絶えなくするために茨城の市場にも顔を出していたのだ。茨城の出品の最低落札価格は高く、あまりお店で使えないものばかりだ。ほぼ元を取れていないし、掴まされたなと思うことも何度もあった。そこは私が勉強不足だから悪いのだけど。千葉は10分の1以下で、役に立つものが買える。
千葉から茨城に移行するだけじゃん、そうすればどこの市場に顔を出しても問題ないし、いいんじゃないの?と思いの方。組合の入会にはお金がかかるのです。千葉に入ったときは15万かかった。茨城に入りなおすと、20万かかる。今のところ残念という感情しかない所に、20万も払って所属するか?その価値はないと思っている。
現状として「千葉の組合に残るか考えている(が後ろ向き)」「茨城の組合に入る予定はない」というところだ。そもそも私は茨城に骨を埋めるつもりはない。夫の気が変わりでもしない限り、長くいることになるだろうけど。元々、夫婦とも縁のない土地なのだ。
とりあえず一つ終わってスッキリした。あと、イベントの古本市が来週の土日にある。この準備も精神ペコの大きな要因だったが、今日お店に寄り本を詰めていたらほとんど終わってしまった。あと、産婦人科のことや4月に両家親族の顔合わせに地元に行くこととか、先のことが詰まっていてペコペコだ。顔合わせは母親に「ちゃんとした服を着てこい」と圧をかけられ、お金まで入金されていた。普段着ない服を選び、購入することほど気乗りしないことはない。妹たちもいて、彼女たちはそういうのに気を遣うというか私よりそういったものの場数を踏んでいるので服もあるみたいだ。つらい。送金されたお金返して楽な服で行きたい。「あんたが主役なんやから!」そりゃそうだけど。はぁ。