髪を一段明るく染めた

licotta
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2月に1回、ほぼ黒に近い色に染めている。年齢柄、自分には必要なことだったのだけど、非常に面倒だ。染めなかった時には半年〜1年に1度しか美容室へ行ってなかった。とはいえ、染めないと自分の外見にストレスがかかってくるのもわかっている。次は3月に染めたいので、今のうちに一度やっておく必要があった。今年中は無理かと思うほど気が重かったが、22日に意を決して25日に予約した。リタッチ(全体染めではなく、根本だけを染めるやつ)で予約していたのだけど、着くなり「明るくしたいので変更できますか」と尋ねた。生まれてこのかた明るい色にしたことがなく、挑戦してみたいと思ったからだ。元々暗く染めていると、色が乗りにくいらしい。乗ったらラッキー程度ですが、試してみますかと言われ、任せることにした。リタッチと全体染めの料金差は1,000円だ。

確かに、パッと見た目はさほど変わらなく、よく見れば違うかもという自分しか気づかないような変化にしかならなかった。これ以上はブリーチが必要ですねと言われた。みんなブリーチしているわけでもなさそうなのにどうして明るくできているのだろう。思っているよりしている人多い?教えて欲しい。

帰宅して夜が更け、洗面所の暖色の光に当たった時、あっ、茶色いなと思った。ちょっと嬉しくなった。帰宅した夫に「髪をいつもより明るくしてもらった」と言ってみると、「本当だ。違う!」と驚いてくれたので満足した。

そもそもなぜ急に明るくしようと思い立ったのかというと、美容院の前日、一昨日に気持ちがぐちゃぐちゃだったからだ。土日にケーキの写真をアップしたが、だいたいダラダラしていた。平日も何かしているようでダラダラしている。変化がなかった。お客さんが来ないお店を畳みたくなった。本屋と名乗るほどのことができているか?できていない。不甲斐ないし、かといって努力もできていない。夫と話をしてわかったのは、私はお店にお客さんが来なくても、倉庫替わりとして在ることや、自分で本を消化することができる場所として使うようにすればいいと思い込んでいたけど、それではいけなかった。お店というのは、人の居所のひとつであるべきなんだということだ。私一人の居場所では居場所ではなく、他人がいて初めて居場所になる、らしい。この1年でそれが全くできなかった。誰かのためにお店をつくる。これができない。誰かがいればがんばれる。以前は確かにそうだった。どうすればいいのだろう。私はいまだに地域の人に寄り添う術を知らない。とりあえずこの日は泣きながら寝た。次の日の美容室で、とりあえずちょっとでもいいから変化できることをやろう、と思いたったのだった。

これからがんばれるかは分からない。お客さんが来ないとがんばれないんだけど、お客さんが来ていないのは自分のせいだ。日々を重ねるのがつらくなることはつらいけど、ずっと気落ちしているわけではないので、気づいたことからやっていくしかない。前にも同じこと言ったし、多分また言うだろう。明日は何とか外へ出たい。