なんだか色々思い出して頭の中をグルグルし始めたので書き出してみる。
本屋をやる少し前、就労支援B型というものに通っていた。きっかけはTwitterで何かを調べていたときに、そういった単語を見かけたからだ。フォロワーが言っていたとかではないので、細かいことは分からなかった。ただ、就労支援B型という言葉が気になって調べ始めた。
それは障害者が受けることができる福祉のひとつだった。言葉のとおり、就労が難しい人が働けるようになるため訓練する施設だ。さらに調べると、その施設がたまたま近所にあった。特に連絡もなしにそこを尋ねてみた。
「ここはハローワークのような職業紹介所ではないのですが…」と言われたので、手帳を持っていると伝える。そうしたら受け入れてもらえ、どんな場所なのか説明してくれた。今思えば、急に行ったのにすごく親切な所だ。後日見学させてもらうことになった。
そのときは点字の名刺を作るという体験をさせてもらえた。他にそこで行っていたのはチラシの折込等だった。ただ、その施設は重度の身体・知的障害者が利用する施設で、パソコンが使えるなら別の所で働いてもらった方がいい、とのことだった。施設同士は近くにあった。
就労支援B型の大きな特徴としては、
世帯収入がなければ無料で利用できる(建前としては利用者が料金を支払って訓練する場所)
利用者に支払われるのは工賃のみ、時給は発生しない
つらかったら休める
作業中でも適度に休んでよい
3つ目が特に惹かれた。「つらかったら休める」。ただ、自分の施設は連絡が電話のみで、つらいときに電話はハードルが高かった。LINEか、せめてメールOKにしてほしかった。ここは施設によって違いがありそう。
就労支援A型との違いは、そちらは時給が発生するが週5で通わなければならないような場所だった気がする。B型より進んだ段階だ。
ググったら出てきたもののスクショ。どうやら、雇用契約ができる人間か、それすらできない人間かの違いらしい。なのでB型は工賃しか発生しない。1作業につき1~10円という世界だ。
私は月水金の週3回、9時~12時に通うことにした。もちろん毎日来ている人もいるし、午後も仕事をする人がいる。「フルで入って月5万になる人もいますよ」と言われたが、そんなに働くくらいなら普通のバイトを選ぶな、と思った。ちなみに私は月5,000円程度の収入だった。
そんなお小遣い程度の額にしかならないのになぜ通っていたかというと、暇つぶしのようなものだった。いつも一人で過ごしていたので、あいさつだけでも他人と会話できる場所はありがたかった。あと、支援所の目的として「生活リズムを整える」というのがあり、これは週3日行くだけでも俄然心持ちが変わってきた。行くのがイヤだなと思う日もあったかもしれないが記憶になく、概ね行けていた。つらくて起き上がれないときに、がんばって入電したことがあることは覚えている。
仕事は本当に楽だった。施設が企業から請け負った作業をこなしていく。はがきのアンケートや申込書などの手書きで書かれた資料をパソコンで入力するという作業がほとんどだった。タイピングができる人間として、こんなに楽な作業はない。たまにQUOカードを包む仕事とかがあった。これはこれで楽しかった。
自分が社員ではないという立場も非常に楽だった。責任というものがない。作業に大きなミスなんてやりようがないし、終わったらサヨナラって帰れるし、煩わしい人間関係が一切ないのもストレスがなくて良かった。
何で辞めてしまったのかとか、今はやらないのかとか、そういうのも書きたかったけど長くなりそうなので続きはそのうち書きたいと思う。