気になる家のはなし

ねむれない
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この前、母と一緒にマクドナルドを買いに行った帰りに、いつもと違う道を通ってみた

その日は雨と風が強い日で、通った道の近くにあった大きい川の水が増えて濁るほどだった

その家は、いつも通る道へ合流する地点の近くにあった。古き良き瓦屋根の平家で、引き戸に見える玄関には小さいしめ縄が飾られていた

わたしの記憶の中に、その家に関するものはないし、そもそもその家を見かけるのは人生で初めてだったはず

それなのに、なぜかそわそわして落ち着かなくなる。初めてその家を見た日は、1日中気になって仕方がなかった。

そして数日後の今日、またその家の近くを通った。いつも通る道の方なのだが、その道がかなり大きくてそこを通らないと辿り着けない店もある。通らなくてもいいのなら通らないのだが、その道を通らないと辿り着けないからそうも言ってられない。

その道を通るときはその家はちっとも見えないが、体がそわそわして落ち着かなかった。わたしの意識のしすぎかもしれないが、むずむずして仕方がない。今日は通るときだけそわそわしたのだが、どうしても気になるものは気になる

これを書いている今も体がそわそわして落ち着かない そわそわする原因がわからないからどうしようもないけど、これからあの道を通るときにずっとそわそわしてしまうのかと思うと気が滅入ってしまう。