子どもを育てていると、何度も忘れたくない瞬間に出会う。この瞬間を一生忘れないように脳の特別なところにおさめておきたいと思うような。しかもそれはふとしたとき、何気ない瞬間に訪れる。
きょうは、はじめて子どもが歌をうたったこと。フランスの童謡・"Bateau sur l'eau"を何気なくわたしがハミングで歌っていたら、隣にいた子どもが音の抑揚をつけて歌っているではないか!
聞き間違いかと思い、もう一度歌ってみたら、ちゃんと抑揚つけて、音を紡いでいる。夫が歌ったあとにも、またじぶんで歌っている。その後、何度もひとりで歌っていた。
感動した。教えたわけでもないのに、じぶんで音やリズムを学んで、歌にしていたこと。ことばもまだ出ない段階で、こんなことができるようになるなんて。いや、できるできないことはどうでもよくて、何気ない歌をじぶんのものにして楽しそうにしていたその瞬間が忘れられない。忘れたくない。
ほかにも忘れたくない可愛すぎる瞬間はたくさんあるのだけど、すぐに忘れてしまうのでいつも日記に書いている。読み返した時にきっと記憶がよみがえるんじゃないかと期待して。
子育ては忘れたくない瞬間の積み重ね。だからこそ、たくさん一緒に遊んで、たくさん楽しんでいきたいな。