ひとは概念でものごとを捉えるが、経験によって学ぶ。
概念の定義は以下の通り。
思考において把握される、物事の「何たるか」という部分のこと。具体的には、「抽象的かつ普遍的なものとして捉えられた、そのものが示す性質」、「物事についての大まかな知識や理解」などのことである。
一方、経験の定義は以下の通り。
1 実際に見たり、聞いたり、行ったりすること。また、それによって得られた知識や技能など。2 哲学で、感覚や知覚によって直接与えられるもの。
概念ありきで経験(ここでは行動や知覚とも近い)が足りないと、現実味のない空虚なものになってしまう。とくにネット上では情報量が多いからこそ、二次元の文字・写真・動画情報だけで"経験"・"知覚"した気になってしまう。いくつかの体験を経て、身をもってこう思うようになった。
概念(コンセプト、ともいえる)をあれこれ考えるのは、楽しい。けれど現実の世界では概念で太刀打ちできないこともあって、細かくチューニングしていく必要がある。実際の経験をもって、概念と実態との差分に気づき、学びそこから新たな概念がつくりあげられていく。この経験を持って自分なりに概念をアップデートしていく作業を怠ると、いつまでも他人の概念を元にしてしか生きていけなくなる気がしている。
私はネット上で市井のコメントを読むのが大好きで、それはある意味スクロール欲を満たされているからなんだけど、あまりやりすぎるとじぶんがその人が持つ思考や概念に引っ張られそうになるので、自重するようにしている。二次元情報(特に文字)の処理は得意だからこそ、そのエネルギーをどうでもいい情報だけでなくつくりたい世界のために向けようと思っている。
ちょっと抽象的になりすぎたな。要は情報収集や分析じゃなくて、行動せよと自戒を込めているのです。こねくり回すのはもうおしまい。つくる!