薄々自分でもわかっていたこと。きっと雪が降る景色を見るとダメだろうと。母の出棺直前、追悼コンサートを行った。こんなに音がこぼれるようにピアノを弾いたのは、初めての経験だった。目の前の大きな窓から雪が降っているのが見えていた。
母の一周忌を雪が降る北海道で過ごしては、きっとダメだろうと思った。そんなこともあって年末年始は、ベトナム・ホーチミンで過ごした。
帰国日は、記録的な大雪だったけど雪かきも普通にこなし、普通に過ごせるの自信がついた。仕事も忙しく、何事もなかったように過ごした。
ところが今夜、久しぶりに大雪の夜。
予想通り少しだけダメになってこれを書いている。雪が降る夜は、とてもしずかです。