二次被害

loveandpearl
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この1年間、連日子どもや弱者を守る活動に、細やかながら協力するようになった。

いじめや虐待、性加害はもちろん、うつ病等の精神疾患等、これらによる二次被害を少しでも防止するため。

わたしの場合、SNSの拡散、このしずみーを書くといった微々たることだけど、何もしないまま、見て見ぬふりをしているよりは全然マシ。

その中でも、日本中を震撼させた「旧ジャニーズ事務所の性加害問題」は、本来なら重大な刑事事件に相当する大問題。

推定約1,000人以上の被害者の方が、長年誰にも打ち明けられず、たった一人で苦悩していたと思うと、本当にいたたまれない気持ちになる。

性加害を受けた被害者の中には、20代から30代になってから、自分が被害者と初めて気付くケースもあるので、余計に事件の真相究明が大幅に遅くなる。

それでも自分の為に、未来の子どもたちの為に、勇気を出して公表、補償の為の交渉をした性加害の被害者の方に対し、今度は「粘着質」「大金目当て」「お前にも落ち度がある」「恩を仇で返す」といった、心無い誹謗中傷の嵐。

「どうせアンチの遠吠え」「構ってちゃん」といった鼻で笑うような対応も同じく。

中には、その誹謗中傷に耐えきれず、自ら死を選択した被害者の方も。

まさに究極の二次被害。

あれだけの被害を受けて、逆に周囲から厳しく批判され、容赦なく攻撃されるほど辛いものはない。

被害者なのに、場合によっては家族にさえ見放される。

スターへの夢や希望を持って、真摯にレッスンに励んでいた多くの被害者が、性被害によって、その後の人生の大半を棒に振った。

幼少期にきょうだい児として過ごしたことで、その後の人生の大半を棒に振ったわたしも、彼らの切実な訴えは、とても他人事とは思えなかった。

一方、SNSでは、相変わらず事務所や所属タレントを擁護し、むしろ引き続き応援するコメントが圧倒的。

わたしもそうだけど、疑問や批判のコメントは、多数の擁護や応援コメントに容赦なく掻き消された。

ところが、最近になって、旧ジャニーズ事務所による最新情報に対し、疑問や批判のコメントも徐々に増加。

言葉は悪いけれど、もはや便所の落書きといってもいい「ヤフーコメント」でさえ、今では事務所や所属タレントに対しての疑問や批判より、被害者や育成中の子どもたちを気に掛けるコメントの方が多数になりつつある。

それでも、今でも誹謗中傷や性加害による後遺症といった二次被害に苦しみ続ける被害者の方は、一向に後を絶たない。

旧ジャニーズ事務所の場合、所属タレントのファンからの根強い応援がある以上、なおさら。

被害者がどんなに真摯に訴えても、「〇〇くん(所属タレント名)には関係ない!!!」といったファンからの批判が相次ぐ始末。

その所属タレントを応援することで、結局は事務所に大金が入り、知らぬ間にマスコミ内で揉み消す危険性があるのを、未だに分かっていないファンの多いこと。

性加害の再発防止策を、一向に公表しようとしない事務所は、もはや「解体」しか道は残されていない気がする。

これ以上、性加害による二次被害を増やすなよ!!!

@loveandpearl
megumi baby / 佐藤めぐみ 某大人きょうだい児の会代表🌵フリーライター🌼