きょうだい児としての思い

loveandpearl
·

わたしの亡き妹は心臓病だった。

両親は心臓病の子どもの親の会への入会を、「会に入ることは甘え」と自ら拒否。

当然、親のわたしに対する扱いは言わずもがな。

子どもらしく、自分らしく生きることを、「わがまま」と厳しく禁止され、妹の死後は、「妹の代替品」として生きることを余儀なくされた。

長年、心強い味方にも恵まれず、たった一人で精一杯自己主張、抵抗して生きてきたけど、結局、若い頃の貴重な時間を、ほとんど棒に振ってしまった。

あの時、親の会とつながっていたら、わたしも今ほど苦しまず、普通に生きられたかもしれないのに。

わたしは元々、親に束縛されるのがものすごく嫌で、逆に素のままで話せる友だちと一緒に遊びたい派。

それなのに、40代でネットで自分と同じきょうだい児と出会うまで、素の自分に合う友だちが見つからなかった。

たまに友だちができても、どうしても表面だけの付き合いになり、やがて疎遠になることが多かった。

わたしの親は毒親、勘違いの発達ボーダーなので、親に甘えたい気持ちは早々に諦めた。

だけど、きょうだい児の中には、とにかく親に甘えたい子どももいる。

だからこそ、障害児を1泊2日で預かって、その間きょうだい児のための時間に使って貰えるようなシステムも絶対に必要だと思う。

時にはきょうだい児が親を独り占め、一対一になる時間も必要。

さて、わたしはというと、学校や職場以外で、安心して素の自分を出せる居場所を必死になって探していた。

だけど、今度は一見幸せそうな「見た目一人っ子」の厚い壁に長年悩み苦しむハメに。

結局、居場所が見つかったのは老年期に入ってから。

子どもの頃、同じ心臓病児のきょうだい児や、ボランティアのお兄さんお姉さんと一緒に遊びたかったな…

@loveandpearl
megumi baby / 佐藤めぐみ 某大人きょうだい児の会代表🌵フリーライター🌼