飛沫配信者の悲哀と陰陽

少佐
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公開:2024/7/20

 そこまでフォロワーが定着していない YouTuber とか tiktoker がそれ以外の媒体に出てきてワチャワチャやってるのを見て何とも言えない感じになるのは、彼らの面白さのコアというのはあくまでセルフ・プロデュースできる範囲内でエンハンスされるものであって、他の媒体でやったとしても「エンタメ未満の何か」にしか見えないから、というのが原因なんじゃないかと最近思っている。

 彼らは「SNS に動画を投稿している」という点だけで見れば全く悪気のない陽キャなんだけど、陽キャの笑いってだいたい身内だけで通じるものが多くなりがちで、それを全くいじらずにバズれるものに持っていくというのはなかなか難しいし、なんなら運要素が強い。

 なのでバカみたいにバズると気持ち事故っぽい感じになる(それはそれで楽しいというのはあるが)。

 そこから面白いコンテンツを作るということになれば、やはりある程度クリエイター側に分があるんだけど、クリエイターはどちらかといえば陰キャであることが多い。そこで陽キャと対等にモノが作れるんであれば素晴らしいんだけど「そうなってない」であろうケースもたまに見かける(クリエイター側から「自分は裏方に徹したい」という要望があるであろうことは踏まえたうえで)。

 人気 YouTuber や tiktoker はなんだかんだで、動画に出ていない関係者も含め、このへんの役割分担をうまくやってる印象があり、それはもう仕事のやり方そのものだし、なんなら「芸能」のやり方そのものでもあるので「単に面白い人/人たちが SNS に動画を投稿してバズり続ける」というのは相当むずかしい、というのがわかる。

 ワチャワチャしてきたら敢えて逆張りしてアウトロー側に逃げるというのもあるけど、あれも一歩間違えたら炎上系 YouTuber (この表現、言い訳っぽくてあまり好きではない)まっしぐらだし、それで金を稼げるならまだいいんだろうけど、そこにも「芸能」はついて回るので、よっぽどうまく立ち回れないとそこまでかな、という感じ。

 ちょんまげ小僧のよく分からないフリを見て改めてそう思うなどした。

ちょんまげ小僧は、ちょっと前にこういうニュースがあったので、裏方が微妙だなという感じはずっとある。

@ltcmdr927
30年くらい財布難民やってるアラフォー