操り人形

luca
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私は常に他者からあるべき姿を押し付けられ、それに従って生きてきた。

私は福岡で生まれた。小学1年生の時に、九州で最も有名な学習塾の、最も上のクラスに入り、九州で最も名門とされる中学・高校に進学し、全国で最も名門とされる私立大学に進学した。

小学校では、「〇〇中学に入るためには××のテストの点数がよくなければならない」と言われそれに従い、中学・高校では「定期テストで××点以上取らなければいけない」と言われそれに従い、大学では「期末試験で××点以上取らなければいけない」と言われそれに従い生きてきた。親もまた、それを従うことを強要し、私が自ら発見した道を認めなかった。無論、私はその過程で多くのことを学んだし、そこから新しいものを得ることが出来た。しかし、大学卒業という一つの節目の年に、私は今後もあるべき姿を押し付けられて生きることに疑問を呈した。他者が押し付けてくるあるべき姿とはなんだ、それに従うことで誰が嬉しいのだ、と。他者が押し付けるあるべき姿に従えば、大企業に行くことが妥当であろう。目的もなく就職偏差値上位ランキングの上から企業を選び、持ち前の気合いで勉強をし、そこに行くのが普通であろう。しかしながら、私はこのまま名声とやらを追求し、人生を終えるので良いのだろうか。

私には夢がある。テクノロジーで世界を便利にすることである。あらゆる人々が住み良い世界を作り、後世に残したい。私には、この夢を先送りにしてまで、他者の考えるあるべき姿に従って、生きていく理由が分からない。

もはや私は操り人形ではない。私は自分の人生は自分で決めたいし、自分の正しいと考える道を進みたい。その行動こそが、私を生かしてくれるのだから。

@luca
空き時間と体験を結びつけるアプリを開発しています。大学生。