福岡市の真ん中らへんで働いているので天神をいつも通る。わたしは地下鉄の民なので地下街はかなり庭なんだけど、地上のことはほとんど知らない。警固のことも大名のこともわからない。天神-中洲間が意外と近いという感覚も今ひとつない。新天町商店街も地上なのでほとんど来ることがない。天神の再開発でもうすぐなくなってしまうから、今のうちにランチを食べておこうということで今日は新天町の釜飯屋さんで昼ごはんを食べた。
新天町は戦後すぐにできた古い商店街で、今日行った釜飯屋さんも1954年からあるらしい。わたしは季節の牡蠣釜飯を食べた。釜飯は大変美味しくて1合分をぺろりと食べた。わたしも家の人も少食でいつも3合のごはんを2人で4日かけて食べることを思うといかに美味しかったかよくわかる。
2026年には新天町とパルコが取り壊されて、2030年に大きくて新しい商業施設ができる。いろいろ揉め事があったという話は聞いているが、まったく馴染みのないわたしですら古き良き商店街がなくなるのは寂しいと思うのだから、50年以上商店街と共に生きてきた人は尚更だろうなあとセンチメンタルに駆られた。わたしは毎日行き過ぎるだけの街の外の人間だけど、もう少し地上を歩いてもいいのかもしれない。